いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「星刻の竜騎士 IV」瑞智士記(MF文庫J)

星刻の竜騎士(4) (MF文庫J)
星刻の竜騎士? (MF文庫 J み 4-4)

ウィリンガム霊廟での事件も解決し、学院にはひとまずの平穏が訪れていた。そんな中、シルヴィアに一通の手紙が届く。それは、各国首脳が集まる大陸会議〈エリュシオン〉に彼女も参加するようにという、父である騎士王オズワルドからの命令だった。さらにその手紙では、アッシュとエーコの同行も命じられていたため、シルヴィアは二人に声をかける。「私と一緒に……父に会って欲しいのだ!」「姫様がプロポーズしたぞ!」「いっ、今のは、そういう意味ではない!」というわけで王都に向かうことになったアッシュたちだが、裏ではアーニャたち帝国軍も暗躍しているようで……!? 美少女ドラゴンが歴史を刻む本格ファンタジー、覚醒の第四弾!


祝 エーコ完全デレ化。
序盤のヤキモチ具合もなかなかだったけど、エピローグのデレた様子は本当に可愛いかった。じゃじゃ馬なエーコのしおらしい姿や素直に甘える姿は凄い破壊力。まあ、小さい子供の可愛さに近いものはあるけどw
中盤にはシルヴィアも頑張っていたが、いいところはエーコに持っていかれた感じか。それとシルヴィアは反応がワンパターンなのがちょっとね。
でも、それよりも驚きなのがストーリーが進んだこと。
いつもより全然多いストーリーの割合だけならそこまででもなかったのだが、かなり思い切った伏線回収にビックリ。
過去三巻分の伏線の大部分を回収したとあって少々駆け足気味ではあったものの、それらの伏線を綺麗に回収していく様と、緊迫感のある展開で二重の意味で「おおっ」となった。それに主人公が活躍する展開というのはやはり良いものだ。ここまでやられたらデレるのも納得。
ただダラダラと続いていくのを懸念していたので、今回の大きな前進は大歓迎。話も面白かったしエーコも可愛かった。
この先は他国を巻き込んで一段階スケールアップしたストーリーが展開されそう。でも、その前に夏休みで定番ラブコメですね、わかります。