いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「寄生彼女サナ」砂義出雲(ガガガ文庫)

寄生彼女サナ (ガガガ文庫)
寄生彼女サナ (ガガガ文庫)

「今日からお前の腹に寄生することになった!  よろしくな!」平凡な高校生の僕の腹から、突然全裸で飛び出してきた謎の美少女・サナ。その少女は寄生虫が進化した新しい生命体「パラシスタンス」で、僕から栄養をもらう代わりに、僕を守ってくれるらしい……。さらに、いつも一緒にいるために僕の「彼女」にもなってくれるって!?  いや、可愛いんだけど、寄生虫の彼女なんて、ぶっちゃけありえないって! 平穏を望んでいた僕の生活はとんでもないことに!! 第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作はキセイ系ラブコメ!?


これはちょっと、苦手です。
内容的には、ヒロインが宇宙人などの非人間であるボーイミーツガールの王道で、テーマは自分の存在意義(そこまで重いものではない)と、ラブコメとしてはベタながら安心のクオリティだし、青春ストーリーとしても一本筋の通っていて、優秀賞らしく完成度の高い作品。
なんだけど、地の文の比喩や会話中のネタがやけに生々しいというか生臭いとうか、内臓系に偏っている。そういうのが好きだからこその「寄生虫の彼女」という設定なんだろう・・・作者とは趣味が合わなそうだ。
ヒロインよりも目立っているド変態従妹は笑えたし、寡黙少女に暴れる巫女さん会長と萌えキャラも充実していて、ハーレム展開が気にならないこともないんだけど、続きはパスかな。
ブコメ好きにはオススメできるけど、想像力豊かで血や内臓系が得意でない人にはオススメできません。