いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ベン・トー7.5 箸休め 〜Wolves,be ambitious!〜」アサウラ(スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 7.5 箸休め 〜Wolves, be ambitious!〜 (スーパーダッシュ文庫)
ベン・トー 7.5  箸休め 〜Wolves, be ambitious!〜 (ベン・トーシリーズ)

半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋たちHP(ハーフプライサー)同好会は、槍水の妹・茉莉花のおねだりに端を発した一泊二日の旅行に行くことに! 季節外れの観光地に向かう一同だったが、途中で予期せぬアクシデントに遭ってしまう。そこへかつて出会ったあいつが現れ…!?
その他に、佐藤たちの旅行のウラで静かに起きた著莪とその友人たちの日常編や、ウェブ掲載された短編、雑誌連載で大反響をよんだ「間食版」も書き下ろし分を加えて収録! もはや短編集ではないボリューム感満点でお届けする、メガ盛りの箸休め、庶民派シリアスギャグアクション、狼が大志を抱く7.5巻!!


中編1+短編5+掌編3と豪華な7.5巻。
通常営業に比べるとバトル少なめ、弁当多めといったところ。弁当の描写は相変わらず秀逸で冗談じゃなく腹が減る。うなぎ茶漬け弁当食いてー!
まあ、それは置いといて。なんだこの佐藤一人勝ち状態。
佐藤ごときにこんな役得があっていいのか? いや、いいわけがない。白粉先生の毒牙だけでは生ぬるい。白梅師匠の折檻に至ってはある意味ご褒美だ。くそっ、奴をどん底まで貶める方法はないのか? よし、とりあえず呪いの準備を(マテ


白粉先生の活躍が少ないのが少々残念だが、ベン・トーとしては珍しくサービスシーンやニヤニヤが多い嬉しい仕様に加えて、セガネタや小学生時代の思い出脱線も絶好調で今回も文句なしで面白かった。あー佐藤が羨ましいw
ちなみに、
9章を読んだ後に 特集ページ に行って書き下ろし短編を読むと、さらにニヤニヤ出来ます。




以下各話毎


1章 3.5倍
内容:HP同好会+茉莉花で一泊二日の旅行に
レッドオオオオオオォォォォォ――――――――――ッ!!!
あなたの雄姿は絶対に忘れません! 少年少女に笑顔をもたらしたんだ、あなたの犠牲は絶対に無駄なんかじゃない(読者の苦笑含む)。ラストの著莪の無慈悲な一言には泣きたくなったよ、マジでw
世間は狭いを説明するためにいきなり9ページも脱線するという何ともベン・トーらしいオープニングを抜けると、そこは佐藤のハーレムでした・・・え? 何を言ってるか分からないねーと思うが、おれもn(ry
露天風呂シーンが素晴らしい。一番きわどいシーンが小学生の茉莉花という要らないチャレンジャーっぷりを発揮しているのはどうでもいいとして、無駄に細かい描写は水着でも健在だし、我らが白梅様が仙相手にいい仕事してくださっているし、まさに桃源郷
で、なんでこの場に佐藤が入れるの? ちくしょ――――――っ!!(血涙
柴乃先生口絵&挿絵ありがとうございます。もちろん水着の話です。アサウラ先生は赤井ちゃんの研究の詳細早う。




2章 間食版「1」『違いの分かるオオカミ』
内容:仙1年生。金城と仙、半額時間直前の一コマ
カレーライスとハヤシライス。いやいや、全然別物だろう。と思ったんだけど、具とか調理法とか細かく言われると自信がなくなってくるな。……ああ、金城はこんな気持ちだったのか。




3章 モモとカズラと
内容:仙の友達2名の紹介
その勝負師と天然には一生勝てないと思うよ。紫華先輩はこんな風に毎日振り回されているのね、可哀想に。
ところで仙先輩、その丸ほっぺは反則です。




4章 間食版「2」『桜色のアレ』
内容:仙1年生。烏頭と仙、半額時間直前の一コマ
烏頭は嫌いだが、今回ばかりは彼女の意見に同意。ご飯に甘いものは要らないよね。ご飯自体が甘いんだし。もちろん酢豚のパイナップルはアウトでしょう。




5章 天使の贈り物
内容:浪人生があそびちゃんに一目惚れ
田辺! それは天使やない、災厄や!
予想通りの結末と予想以上の経過。さすがはあそびちゃんとしか言いようがない。散った勇者に敬礼! 
それにしても店長は相当の人物だね。




6章 間食版「3」『十人十色』
内容:仙1年生。HP部室での一コマ
海老の尻尾をどうするか。フライなら断然金城派。天ぷらだと揚げ具合によって金城派か烏頭派か悩む。仙と同じことはもったいなくて出来ないわ。




7章 男子寮と従姉とバレンタインデー
内容:男四人バレンタインデーについて語る……11月に。
周りが異人過ぎて佐藤が普通に見える不思議。でも、やっぱ佐藤は爆発しろw
小学生時代の話のキレが最高。




8章 間食版「特別編」『魔女になった少女』
内容:HP同好会3名が揃った半額時間直前の一コマ
2章の続き。
まるで成長していない……。はい、成長してなくても特に問題はありませんw




9章 ある日の著莪あやめ
内容:1章の裏。佐藤たちが旅行に行っている時の著莪。
え? あれ? 著莪さん? オチは? なーんちゃっての一言は?
というか、このカワイイ生き物は著莪じゃないよね? 別の生物だよね?(大混乱中
ベン・トーにはそういうのは無いと思ってたから、二重の驚き。



ところで旅行後半はないんですか?