いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「これからの正義の話をしよっ☆」早矢塚かつや(一迅社文庫)

これからの正義の話をしよっ☆ (一迅社文庫)
これからの正義の話をしよっ☆ (一迅社文庫 は 4-6)

学園の新たな正義について日々探究する少女、叶祈里。その風変わりな振る舞いと言動に興味を抱いた守川剣司は、彼女が主催する《正義同好会》へと入部することになった。
迫りくるゾンビの群れから一人の犠牲で三人を助けることは社会的に正しいのか?
そんなことを話している日常に舞い込んでくる「バレンタイン禁止のお知らせ」。
先導するのは剣司の幼なじみにして初恋の相手、生徒会長の鷲座つばさ。己の正義を通そうとする祈里。「妹の千夏留がチョコの準備をしているから」と立ち上がる剣司。
突如「バレンタイン中止」を唱え始めたつばさの真意は? 正義同好会の挑戦がここにはじまる!


相変わらず百合好きだなー
好物だから大歓迎ですがw


バレンタイン中止を巡るドタバタコメd……あれ? この人たち、学校でのバレンタインの是非について真剣に話し合ってるんですが。
お題がバレンタインデーなので内容はそこまで真面目ではないが、元ネタが政治哲学の本とあってか、討論に対する姿勢がすこぶる真面目。そのこと自体はもちろん悪いことではないけど、それがコメディとして面白いかは別の話でありまして。
突如発生した百合シーンに驚いたり、主人公の自虐ネタや、女子力に欠けるヒロイン+1名が凹まされるところなど、部分的に面白いところはいくつかあったものの、全体的にはピンと来なくて置いてけぼりを食らっている気分。ヒロインのいう正義もよく分からなかった。
それに“ラブ”コメとしてはエピローグでようやくスタートラインに立っただけで、本編にそういった楽しみもなく、ラブもコメディも楽しめるところが少なかった。
MFの頃は好きだったけど、一迅社での早矢塚作品はどうも合わないなあ。