いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「初体験にオススメな彼女」あさのハジメ(MF文庫J)

初体験にオススメな彼女 (MF文庫J)
初体験にオススメな彼女 (MF文庫 J あ 7-9)

「マスター。私と一緒に、初体験をしてください」僕の前に現れた少女はそう言った。艶やかな髪。透き通った大きな瞳。初雪のように白い肌。スレンダーな胸と華奢な手足。そして――一糸まとわぬ全裸の姿で。彼女は天才科学者である鈴音姉さんからのプレゼントで、僕の色々な初体験を妹としてサポートしてくれる……らしい。いや、僕がずっと妹を欲しがっていたのは事実だけど。ネガティブシンキングかつ引きこもりな僕は、単に『フツーの男の子としての高校生デビュー』がしたいだけなのに……! アニメ化の大人気学園執事ラブコメまよチキ!』でおなじみあさのハジメの新シリーズは、不器用な兄妹たちによる、キスから始まるブランニューデイ青春ラブコメ


流石は『まよチキ!』の作者、テンポのいい軽く読めるラブコメに仕上がっている・・・のだが、
やってることが『まよチキ!』と一緒だよね、これ。女性陣が主人公をいじり倒すっていう。
そうなると、キャラクターの魅力が勝負所なのだけど、残念ながらスバルのような変わった属性のヒロインもいないし、涼月のようなインパクトのあるキャラいない。
そもそも、このアンドロイド妹はない。常識が無かったり無駄に従順だったりと、お約束に縛られる必要はないけど、起動した直後から主人公を言葉攻めで遊び始めるって、アンドロイドの設定の意味がなくなるような振る舞いはさすがにどうかと。
後から出てきたカレンはツンデレ好きとしてはまあまあだったけど、正統派ツンデレのマサムネほどの魅力はなかった。
悪い出来ではないが、これを読むなら『まよチキ!』を読んだ方がいいと思う。『まよチキ!』はスバルが可愛いから追っかけるけど、こっちはもういいかな。