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「聖剣の刀鍛冶11」三浦勇雄(MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶 11 (MF文庫J)
聖剣の刀鍛冶  11 (MF文庫J)

ルークの変調をリサから明かされたセシリー。ルークは頑なに隠そうとしているが、セシリーとリサは互いに彼を支えることを心に誓う。ルークとの関係をどのようにするべきか悩んだセシリーは母に、亡き父との馴れ初めを聞くことにする――。一方、軍国ではゼノビアが付き人のシャーロットとともに城を抜け出し、大陸を包む不穏な空気に萎縮しかねない市井の声を聞くべく街中へ繰り出していた。また他方、帝政列集国のフランシスカは、主に従属する魔剣の定めをヴェロニカから見出そうとしていた……。穏やかな日常の中で覚悟を固めていく女たち、心底に銘を切り、居並ぶ!!


待ちに待った11巻は決戦前の小休止。女性にスポットを当てた短編4編(第25話1〜4)+決意の第26話


第25-1話「女たち Epidode Lucy」
内容:セシリーの両親の馴れ初め。
まさかここにきて厳格なセシリーの母の恋バナが聞けるとは。
変な例えだが、往年の千代大海のツッパリ相撲みたいな恋愛模様に、甘さよりも凄みを感じてしまった。
セシリーも頑固さでは負けてないけど、自信と強気ではまだまだ母に及ばないな。



第25-2話「女たち Epidode Hazel,Hilda & Nameless」
内容:ヘイゼルとヒルダ、非番の日に偶然――。
ヘイゼルなのか!? 意匠からヒルダが使うものだとばかり。
二人ともいい感じにセシリーに毒されてるなーという話。ヘイゼルはセシリーの背中しか目に入ってない様子だし、ヒルダは最後の一言に大きな変化を感じる。



第25-3話「女たち Epidode Zenobia or Charlotte
内容:少女王のために市中を駆けずり回る姉役のシャーロット
美しい姉妹愛……のように見えて、ずっとゼノビアの掌の上だよね、これ。とどめのオチで笑った。
今まで従者よりも影が薄かったシャーロットの人となりが分かったのが良かった。



第25-4話「女たち Epidode Francisca & Swords」
内容:帝都、魔剣達の日常
フランシスカ可愛いよフランシスカ
これで懸想している相手がアレじゃなかったらと思うのは……ダメだよね、やっぱり。



第26話「刀と鞘 Man & Woman」
内容:決意を固めたルークとセシリーは……。
おめでとう!
この二人らしい真っ直ぐで開けっぴろげな告白で素直に感動した。
でも人はこれを死亡フラグという……。


次はついにLisaの出番が?