いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「あおはるっ!」内田俊(MF文庫J)

あおはるっ! (MF文庫J)
あおはるっ! (MF文庫J)

ここは「謳歌荘」――夢を追いかけるバカな高校生が集まる場所。ラノベ作家を目指す新堂有、ロックを追い求める住吉小町、編集者を目指す源いずみ。3人はそれぞれの目標のため日々努力をしながらも、ハチャメチャな毎日を過ごしている。「物語創作は経験が命!」と言っては女装をしてみたり、「ロックとはギターを振り回すこと!」とギターをぶっ壊したり、「編集は叩くもの」とドS根性で居住人をいじめたり……。そんな彼らの元に新たな入居者・葵すずが現れる。なぜか自分の夢を語らない彼女の登場により、謳歌荘の日々は少しずつ変化していき……? 真面目だけどおバカな4人の高校生で贈る、青春×群像×破天荒ラブコメ堂々開幕!!


う〜ん、悪くはないんだが。
自分が目指すもののためにもがいている若者たちの群像劇。タイトル通りまさに青春って内容で好きなジャンルのはずなのに、心に響くものがなかったんだよなあ。なんでだろう。プロローグで終わってしまう1巻も多い中、前半はキャラ紹介の日常パート、後半は急展開とドラマもしっかりあったのに。
その後半が本編内で何度も使われている「ご都合主義」な展開だったので、あまり苦労しているように感じないのが原因か。そもそもこの言葉の多用自体が予防線みたいで好きになれないってのもあるけど。
あと、ピンとくるキャラがいなかった。 
謳歌荘のメンバー4名それぞれに、どこか性格が破綻していてしっかりキャラは立っている。すずやいずみさんなんかはギャップがあって良かったし、小町は綺麗なツンデレだったのだけど、どうしてか琴線に触れない。
まあなんというか、相性が悪かったということで。