いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「夜のちょうちょと同居計画!3」菱田愛日(電撃文庫)

夜のちょうちょと同居計画!〈3〉 (電撃文庫)
夜のちょうちょと同居計画!〈3〉 (電撃文庫)

奈斗たちが働くキャバクラで、七夕イベントが開催されることになる。一緒に暮らす家で浴衣の着付けをする瑠花にドキドキを隠せない奈斗。近付く夏の空気の中。二人の距離もちょっとずつ縮まっていき――。
 そんな中、瑠花が初めてお店のお客さんから同伴出勤に誘われる。奈斗が気になる瑠花は、同伴出勤に気が乗らず、奈斗もなんだかもやもやが消えない。
だけど、店でのボーイとキャストの恋愛は御法度。二人の関係は果たして……?
前代未聞の学園キャバクラブコメ、第3弾登場です!


どう見ても打ち切りエンドです。本当に…………本当に悲しいです。
瑠花、真琴と来たから彩香当番回だと思ってた。その予想に違わず出だしは彩香に恋の予感?で、彼女が学園に来る前の先輩も出てきて彩香メインで話は進んでいたはずなのに、気付けば視点は奈斗と瑠花ばかり。
相変わらず素直じゃないけど、本心を隠しきれない瑠花の言動はそれはもう可愛かった。朴念仁かつ思い切りのない奈斗にはヤキモチさせられた。
そんな初恋の甘酸っぱさ満載で青春を堪能できる一方で、その答えを出しちゃったら一つのゴールを迎えてしまう、これで終わりなんじゃないかという焦燥感も募っていくという微妙な心境に。
迎えたラストは二人を祝福するより、やっぱりかという残念さの方が大きかった。
一応終わりと明言されているわけではないけど、あとがきの最後の言葉から察するに続きは厳しそう。気のいいお姉さん役だった彩香の違う面に触れてみたかったし、彩香が一山超えて絆が深まった後の4人の姿も読んでみたかった。
大好きなシリーズだったので本当に残念。