いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「豚は飛んでもただの豚?2」涼木行(MF文庫J)

豚は飛んでもただの豚?2 (MF文庫J)
豚は飛んでもただの豚?2 (MF文庫 J す 6-2)

元不良の高校1年生・真宮逢人はひょんなことがきっかけで、クラスメイトでポニーテールの美少女・藤室綾に初恋中だ。バイト先の同僚で、綾の妹・瑞姫の協力があるにもかかわらず、真宮の初恋は少しも前に進まない。夏――それは恋の季節。少しでも綾とお近づきになるために努力しなければいけない真宮であったが、超バカな彼の前に大きな壁が立ちふさがる……。青春を謳歌する高校生にとって最大の敵――「中間試験」である。「綾姉に教えてもらえばいいじゃん?」赤点必至の真宮は、このピンチをチャンスに変えることができるのか!? 第7回新人賞〈最優秀賞〉受賞作・元不良の少年と美少女三姉妹が織り成す、青春×初恋×ぽんこつストーリー第2弾!!


しみじみと若いなー青いなーと感じてしまう私は間違いなくおっさんです。
2巻もこれといって特別なことの起きない「高校生の平凡な日常を淡々と描いたものです」といった内容。
元不良な純朴少年・真宮と彼の恋をサポートする三女・瑞姫を中心に、テストや恋など目の前にある悩みと将来への漠然とした不安の両方を抱える若者たちの日々は、こんなこと思ったな考えたなと懐かしくなることもしばしば。
また、真宮と瑞姫の不器用な励まし合いや恋愛模様が全く進展がないもどかしさも若さが感じられて青春っぽい。まあ、真宮の恋に決着がつくとしたら長寿作品になってそうという心配はあるけどw
それに、クラス内だったり友達一緒にいたりしてもどこか“一人”を感じさせる、最近では珍しいセンチメンタルという単語が相応しい作品の雰囲気がいい。
そんなわけで、今回も青春を堪能させてもらいました。