いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「カンピオーネ! XII かりそめの聖夜」丈月城(スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 12 かりそめの聖夜 (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
カンピオーネ! 12 かりそめの聖夜 (カンピオーネ! シリーズ)

草薙護堂は心労を重ねていた。
七人目の魔王である護堂を監視するために派遣されてきた、イタリアの魔術師・エリカやリリアナからの視線は厳しく、日本の正史編纂委員会からの遣い、媛巫女・祐理は護堂を恐れている。
不本意ながらも続いてきた日常を過ごす護堂だったが、なぜか彼には「今」のこの状況ににぬぐえない違和感があって…?


表紙通りのリリアナ回+姐さん登場。
いつになく地味だった。
スタートから護堂と女の子たちが疎遠なパラレルワールド?に放り込まれて、敵の術なんだろうなーと思いつつもモヤモヤ。敵さんが復活してさあ対戦と思ったら、言い逃ればかりのヘタレ神で拍子抜け。お約束のあのシーンもエロくない……わけではないけど、この程度だと慣れちゃってるからこれといった感想はなくと、全体的にパッとしなかった。折角の登板回だったリリアナがちょっと不憫。
まあ、護堂と女性陣との関係性を、彼女たちが護堂にとってどれだけ掛け替えのない存在かを再認識する話=これから来る大ボスに備えるために結束を固める回という位置付けなんだろう。
今回のような状況でも全くブレなずに女の子を落として神に立ち向かっていく行くハーレム王の姿を見せつけられてくれた護堂は頼もしく、どんな敵が来ても大丈夫だろうという気にさせてくれたところは良かった。
あ、姐さんは相変わらず唯我独尊で(傍目から見れば)可愛らしい人でしたよ。
次はバカンス回。この時期で水着だと(作中クリスマス後)南半球行くのか?