いつも月夜に本と酒

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「フルメタル・パニック! アナザー4」大黒尚人(富士見ファンタジア文庫)

フルメタル・パニック! アナザー4 (富士見ファンタジア文庫)
フルメタル・パニック!  アナザー4 (富士見ファンタジア文庫)

西アフリカの小国、マランパ共和国。今回、市之瀬達哉たちD.O.M.S.第三班がAS訓練に赴いたのは、内戦中の軍事独裁国家だった。戦乱で疲弊した国民と、それを顧みない政府や軍部。何が正義で、何が悪なのか。初めて目の当たりにした戦争に、達哉の心は大きく揺さぶられる。
だが、思い惑うのは達哉一人だけではなかった。アデリーナ、ユースフ、そしてベルトラン。彼らもまた、図らずもこの国で自分自身の過去、現在と対峙することになる――
そして、ついに姿を現す『あの男』とは……!?
東奔西走のSFミリタリーアクション、全力

シリアスな第一話とコミカルな第二話の二話構成。



第一話は内戦が激しい小国へ。
日本人の達哉が初めて体験する実戦、初めて直面する死。一つの越えなければならない山がやっと来たかって感じ……なんだけど、ある意味ベルトランが主役だったり、ユースフに一歩二歩先に行かれてしまったり(あの電話のシーンを見せられたら達哉の悩みなんて、ねえ)、菊乃さんのイカレ具合が相変わらず素敵だったりで、達也の影が薄い。主人公ェ…
アクションシーンはかなり面白かった。緊張感溢れる市街戦、リーナvs菊乃や達哉vsおっさん+新ASなど手に汗握って見所たっぷり。これこそフルメタというものが読めて満足。
第二話は一転して家出したクララを迎えにテキサスへ。
クルツでたー! ダメ人間度増してたーw クララとの親子の会話もツッコミどころしかなく、流石の存在感(半分以上悪い意味で
達哉はあれだね、周りを引き立てるのが上手い主人公だね。……それ主人公?
和やかに終わろうとしていたところでこの引きか。次は更なるシリアスが来そうで楽しみ。