犬飼教授に連れられて、フィールドワークと称し赤城山へとやってきた出雲と美雪、サキたち一行。普段はおっとり落ち着いているサキも、出雲との初めての旅行に大はしゃぎ！ だがしかし、何を隠そうこの旅の目的は、幻の「徳川埋蔵金」発掘だった！ しかも、みんなで泊まった温泉旅館にもとある秘密があるらしく……。
旅行といえば温泉、温泉といえばもちろん――浴衣のチラリあり、温泉での裸のお付き合いあり、果てはくんずほぐれつ大宴会まで！ 可愛い伝鬼たちが見せるまさかの艶姿に、出雲ももう爆発寸前で!?
第18回電撃小説大賞〈金賞〉受賞のほんわか怪奇譚、絶好調の第3弾!!
今回は学園周辺の枠を飛び出して旅行編。
普通なら目的地についてからその地の妖怪や伝鬼が出てくるところを、準備や道のりからフルスロットル。まだまだ増える伝鬼に冴える出雲のツッコミ。って、また女の子ばっかりかい！ ダウジング＝うさ耳ゴスロリ風幼女はありだと思ったけど、首なしライダーまで女性とは。 段々ただの出雲の願望じゃないかと勘繰りたくなってきたｗ
旅館に着いてからは……ようやく！ついに！やっと来たサキのターン。
さすが３巻連続で表紙を飾るパッケージヒロインは格が違った。
温泉のシーンの落ち着きとか酔った時に吐露する願望とか、恋人段階をすっ飛ばして妻の域に達してるんですが。出雲もサキに対してだけスキンシップの許容範囲が広いし。２巻の舞佳とのイチャラブも良かったけど、落ち着いていていい雰囲気なこの組み合わせの方がラブ度は高い。
先輩異種夫婦を目の当たりにして、出雲が自分の編纂とサキとの関係を見つめ直すって話だったけど、サキがすでにここまで達観してたら、どの道出雲は同じ答えに辿り着いただろうな。
今回もほのぼの＋ラブ度高めで面白かった。
終わり方が綺麗すぎるのと、あとがきに「４巻」や「次」の文字が全くないのが不安。
