今年の読書量は
302冊(漫画等除く) でした。
その中からお気に入りのものをいくつか上げてみました。
今年も例年通り曖昧なジャンル別でお送りします。
また、今年完結した作品が多めのラインナップとなっております。
◇戦記
「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」宇野朴人(電撃文庫)
今年一押しの作品。
兵法・戦術の戦記ものとしても、容赦のない戦争描写も、怠け者だが頭の切れるイクタを筆頭に個性的な仲間たちの活躍というキャラクター面も、どこをとっても面白い作品。
◇ファンタジー
「六花の勇者」山形石雄(スーパーダッシュ文庫)
重厚な世界観と凶魔vs勇者たちの頭脳戦・心理戦を楽しむと共に、他人を信じることの難しさと大切さが身に染みる傑作ファンタジー。
「龍盤七朝 DRAGONBUSTER 02」秋山瑞人(電撃文庫)
流石の秋山。恐怖、高揚、狂気の全てを内包したアクションシーンは圧巻。納得の面白さ。
さて次は3年後かな?5年後かな?(苦笑
◇変態
「ベン・トー」アサウラ(スーパーダッシュ文庫)
今年は佐藤の変態度大幅UPの年。中学生ばかりか小学生まで……。
このペースだと来年には新レギュラーでお巡りさんが出てくるんじゃないかな?w
今年完結その1
主人公の行動も内容もいつもハチャメチャ、なのにストーリーは進んでいる不思議なシリーズ。
姪を見る駆真さんの姿は変態としか形容のしようがなかった。姪の授業参観に始まって授業参観に終わる作品が他にあってたまるかw
◇涙
「ノーブルチルドレンシリーズ」綾崎隼(メディアワークス文庫)
今年完結その2
現代のロミオとジュリエットという謳い文句に恥じない愛と絶望の物語。何度泣かされたことか。
「サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA」河野裕(スニーカー文庫)
今年完結その3
透明感があって綺麗なのにどこか悲しくて危うい。繊細なガラス細工のような作品でした。
◇残念系
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」渡航(ガガガ文庫)
近年流行りの残念系の中で一味違ったキレのある“痛さ”が目立つ俺ガイル。
最近は八幡が格好良くて感動&困惑w
キャラクターは間違いなく残念系なのだけど、やっていることは残念を通り越した突き抜けたおバカ。
「毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを」を本気で追求したような底抜けに明るいバカ小説。
「前略。ねこと天使と同居はじめました。」緋月薙(HJ文庫)
今年完結その4
登場人物たちの脳がピンク過ぎて残念。ということでこの括りで。
とことんベタ甘で走りきった稀有な作品。ごちそうさまでした。
ヒロイン
「Tとパンツとイイ話」本村大志(MF文庫J)
今年完結その5
個人的今年No.1ヒロイン。斜め上のデレ方と愛情表現を発揮する幼馴染み・光里がとにかく可愛い。萌えと和みと奇抜なボケの不思議ワールドが展開される。
「暗号少女が解読できない」神保静波(スーパーダッシュ文庫)
SD文庫の新人賞大賞作品。
それはもう面倒くさいヒロイン・沢渡遙。だがそれがいい。
◇仕事
「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。」左京潤(富士見ファンタジア文庫)
去年から流行りのお仕事ラノベ。
その中でもこの作品は世知辛らさが随一。ファンタジーなのに雇用状況も仕事内容も現実的過ぎてきついw
デビューの年に4冊出した筆の速さも光る。
以上!
来年も傑作に出会えることを祈りつつ、皆さま良いお年を!