いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「犬とハサミは使いよう6」更伊俊介(ファミ通文庫)

犬とハサミは使いよう6 (ファミ通文庫)
犬とハサミは使いよう6 (ファミ通文庫)

孤高なる天才作家、姫萩紅葉【ひめはぎもみじ】を外界に連れ出すことに成功した俺たち。やっと悠々自適な読書生活に戻れるかと思ったら――あれ、ここどこ? 何で鉄網の中に……って俺拉致られてる!? 混乱する俺の前に、紅葉が兄の九郎【くろう】とともに現れ、淡々と囁く。「責任を、取って下さい」責任? そしてデート!? 何でそうなるの!? あと、当然このお出かけって夏野【なつの】の許可とか取ってないよね? やっぱり俺の未来には死、あるのみか――!? 大人気不条理コメディ第6弾!!


5巻の終わりに隣に引っ越してきた作家・姫萩紅葉の回。
「責任を取る」の言葉を果たすために和人とお出掛けするんだが、メンバーがシュール。車いす少女と犬のデート、通訳?のカラス付き……凄い絵だ。
さて、その紅葉さん。引きこもりらしく度を越した常識知らずでいらっしゃいました。
でもこの作品には奇人変人しかいないので、常識知らずなんて全然大人しい部類。それよりも一時的にハサミの恐怖から解放された犬がボケでもツッコミでも生き生きしていて目立っていた。特に地の文のボケの方が好調で、小ネタも5割増し。(但しネタが軒並み古めで、二十代中盤以降向けの気がするが気にしないでおこう)
しかし、それ以上に輝いていたのはマキシ。厚かましく暑苦しいお節介だと思ってたけど、原点はここか。いいお姉ちゃんじゃないか、見直した。これからは山田牧子さんと敬称ありでお呼びしなくてはw
そんな感じでアクション少なめ夏野さんの出番も少なめで穏やかに終わろうとしていたら、、、紅葉による火種投入ktkr。まあ夏野さんの活躍がないまま話が終わるわけがないよね。割といい子だった紅葉も次回で奇人化しちゃうんだろうなあ。
そんなわけで我らがスーパーヒロインが活躍するであろう犬婿争奪サイン会に続く。……ってなんだその会。