いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2」大森藤ノ(GA文庫)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)

「初めまして、白髪のお兄さん」
ベルに声をかけてきたのは、自ら《サポーター》を名乗る少女・リリだった。
半ば強引にペアを組むことになった少女を不審に思いながらも、順調にダンジョンを攻略していく二人。束の間の仲間。
一方で、リリが所属する【ソーマ・ファミリア】には悪い噂が絶えない。 その先には、人の心までも奪うとされる《神酒》の存在が──?
「神様、僕は……」
「大丈夫、ベル君の異性を見る目は確かなのさ。神のように、きっとね」
これは、少年が歩み、女神が記す、 ── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──


真のロリ枠きたか。神様が贋ロリ枠だからそっちも必要よね。
というわけで、新ヒロイン兼初めてのパーティメンバー加入回。
但し、性格(というか生い立ち)に難ありで話としてはベルへのヤキモキ感の方が強く、ヒロイン要素は今のところなし。
ヒロインという枠で見ると今回はエイナとアイズ。
エイナはお買い物デートしたり、ベルのために単独行動したり、その途中で自分の気持ちに気付いたりと正ヒロイン的な活躍。出来るお姉さん風なのに表情がコロコロ変わったり意外とおっちょこちょいだったりとギャップも見せてくれるので可愛さも申し分なし。これは一歩リードか?
アイズの方は無口系なのに空回るという不憫さがいい。その報われなさが哀愁を感じつつも可愛くてニヤニヤしてしまう。ただ、ヒロインが増えるとこのまますれ違いキャラになる嫌な予感もちょっとある。
そして案の定出番が減っている神様ェ……。
と、ラブコメ面では面白かったのだけど、冒険譚/成長譚としては1巻ほどの面白さがなかった。ベルの成長が戦力面以外ではあまり描写されなかったのが盛り上がらなかった理由か。
まあ、メンバー増やしたり人間関係を進めたりの、まだまだ準備段階という感じなのでその辺りは続刊に期待しよう。
エピローグからすると次はアイズとまともな接触がありそう?