いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「晴れた日は図書館へいこう」緑川聖司(ポプラ文庫ピュアフル)

(P[み]4-1)晴れた日は図書館へいこう (ポプラ文庫ピュアフル)
晴れた日は図書館へいこう (ポプラ文庫ピュアフル)

茅野しおりの日課は、憧れのいとこ、美弥子さんが司書をしている雲峰市立図書館へ通うこと。そこでは、日々、本にまつわるちょっと変わった事件が起きている。六十年前に貸し出された本を返しにきた少年、次々と行方不明になる本に隠された秘密……本と図書館を愛するすべての人に贈る、とっておきの“日常の謎”。
知る人ぞ知るミステリーの名作が、書き下ろし短編を加えて待望の文庫化。


のっけから主人公が小5の女の子なことに戸惑う。(表紙の子はもうちょっと上に見えたので)
しかしその直後、その子が全然小学生らしくないことに再び戸惑う。しっかりしてるとは違う、小学生に使う言葉ではないが「枯れた」感じのする子だった。その子が時々小学生らしい素振りを見せるのが逆に違和感。
そんな風に主人公のキャラを掴み損ねたのが悪かったのか、なんだか話に入りきれないうちにそのまま終わってしまった印象。
話は図書館通いの女の子が出会うちょっとした謎や疑問に、従姉の司書やクラスメイトの男の子と一緒に答えを出していく物語で、周りの人達の考え方に優しさが溢れていたり、時々甘さが入ったりでかなり好みのタイプだったんだが……。
主人公というレンズのピントを最後まで合わせられなかった感じ。好きなタイプの話だったのに、楽しみ切れず無念。