いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「終末領域のネメシス2」吉野匠(このライトノベルがすごい!文庫)

終末領域のネメシス 2 (このライトノベルがすごい! 文庫)
終末領域のネメシス 2 (このライトノベルがすごい! 文庫)

緊迫した状況が続く、人類とネメシスとの戦い。より前線に近かった第14朝日ヶ丘学園がネメシスの総攻撃を受け、生き残りの教員と生徒は撤退し、第13朝日ヶ丘学園に編入されることになった。冬輝たちは新たな「ナイト」の少年少女と顔を合わせるが、その中には冬輝と同様に過去の記憶を失った少女・シェリルが含まれていた――。吉野匠が贈るサスペンス異能力アクションの第2巻!


訳あり転入生を迎えつつ、ネメシス首脳陣が出て来て人間vsネメシスの情勢が少し明らかになる2巻。
1巻で幼女を含め三人堕とした主人公がまたやってくれました。転入生の新キャラはともかく敵対する人外……だと!? ハーレムってレベルじゃねーぞっ! 母や妹も主人公にベタ惚れの様子だし、彼の正体に何か秘密があるのか、それともただのご都合主義なのか。謎は深まるばかりである。
そんなハーレム王主人公なので女性の新キャラはみんなどこかで活躍してたけど、ナルシスとかいう新キャラ♂は何のために出てきたんだろう。当て馬にもなれずに後半モブ化。哀れ。
さて本題の人間vsネメシスは……
状況が明らかになればなるほど欠片も希望が見えない果てしない絶望感。人類を滅ぼそうと本気で動けば即達成できそうな状況だったのか。女王に何らかの目的がありそうなのと、彼らも一枚岩ではないということ位しか逆転の糸口が見つからない。しかも、人類にはほとんど逆転の余地がないまま、主人公は最後あんなことに。
ここからどうやって逆転の一手を繰り出すのか、興味はそこに尽きる。