いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「“世界最後の魔境”群馬県から来た少女」日下一郎(スマッシュ文庫)

“世界最後の魔境"群馬県から来た少女 (スマッシュ文庫)
“世界最後の魔境

群馬県から来た少女」コヨトルが、物語の主人公・羽柴(はしば)グンの通う東京の学園に転校してきた。
その目的は、世間に「田舎だ」「秘境だ」と言われ続けている群馬県による世界支配だという。
誰もが絶対無理だと思うのだが、コヨトルは故郷群馬のために決心を変えず、群馬によるさまざまな世界支配計画を開始し、次々に騒動を巻き起こしていく。
やがて舞台は群馬県へと移り、かつて世界を破滅させたという邪神「群馬王」の復活をめぐる大バトルが勃発してしまう……!
群馬県協力のもと、群馬県の「あるあるネタ」をこれでもかと盛り込んだご当地ライトノベルが誕生!


秘境グンマーをネタにして面白おかしくバカ小説してくれるのかと思ったら、、、


以下酷評


おめでとうございます。1月にして本年ワーストライトノベルに当確いたしました。
だって、ここ数年で読んだ本の中で最もつまらないと断言できるもの。不愉快なものとか趣味に合わないものとかなら他にもあったけど、これはそれ以前の問題。


内容、特に会話が支離滅裂で全くの意味不明。
読んで初めに出てきた感想が「校正さんが可哀想」だった。「前後で意味が通りませんが、これでいいのですか?」とか「使われる言葉が間違っていませんか?」など一々コメントを付けなければならないんでしょ? これ、そんなのばっかりなんですけど(^^;
肝心の群馬ネタも名所や名産品を太いフォントで羅列しているだけ。地元あるあるネタらしきものも一応あるが、ググれば普通に出てきそうな薄っぺらいネタで全く笑えない。
似たようなコンセプトの作品に名古屋をネタにした『8番目のカフェテリアガール』があるが、これは名古屋disりにも名古屋愛が感じられる作品だった。一方、本作には群馬愛は一切感じない。
群馬の名所/名産品を知れるのが唯一の利点だけど、それは普通ガイドブック買うよね。写真も付いているし、文章も無味乾燥でも意味が通じている分これはよりは面白いでしょう。
結論、読む価値なし。