いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「さて、異世界を攻略しようか。」おかざき登(MF文庫J)

さて、異世界(ゲームガルド)を攻略しようか。 (MF文庫J)
さて、異世界(ゲームガルド)を攻略しようか。 (MF文庫J)

重度のゲーマー高校生・志度義弥は、いつものように妹とゲームをしていたところ、突如異世界へと飛ばされてしまう。さらに混乱する彼の上に、密かに憧れていた美少女転校生・柚比坂杏奈まで落ちてきた。ゲームガルドと呼ばれるこの世界から、現実世界へ帰るため、2人は100年間解かれていない『クエスト』に挑むことに。しかし、剣技も魔法もさっぱりな義弥。何とか現状を打破するために、ゲームガルドで出会った能力一点特化型のおちこぼれ美少女たちとパーティを組み、一緒に食事をしたり買い物に行ったり、彼女たちから迫られたり……? 異世界から帰宅できない高校生とある意味チートな美少女たちでお贈りする、異世界なのに日常系ラブコメ開幕!

RPGの様な世界の異世界に飛ばされたゲーマー主人公と美少女転校生の冒険ファンタジー。あらすじの「異世界なのに日常系ラブコメ」は半分以上嘘。



今のところ普通。
おかざきさんの話は舞台が現代だとちょっと変わってて面白いのに、舞台がファンタジーになると途端に埋もれるなあ。でも、ヒロインが仄めかしていた誰かの陰謀説を真面目に取り扱って現代が絡んで来れば、化けるかもしれないので“今のところ”普通ということで。
現状の読みどころ、一つは腹黒ヒロイン
外面は優等生でお嬢様風、内面は計算高く高圧的、でも努力家。色々とアンバランスでギャップが多いところが可愛い。前作でも腹黒サブヒロインは多数出ていたが、今作は間違いなくメイン。今のところ基本ツンなので、どうデレていくのかが楽しみ。
もう一つは相変わらずの料理描写。
異世界の話でも仲間を魅了し読者の胃袋をいじめる旨そうな料理描写は健在。ただ、料理スキルが主人公からヒロインに移植されスイーツメインになってしまったのは、甘味にはあまり興味がない自分にはちょっと残念だったが。
そんなわけでよくあるライトノベルのファンタジーの1巻。それ以上でもそれ以下でもない感じ。2巻以降どうなるか。


衝撃のラストならぬツッコミ待ちのラストに笑った。お前もう何度死んでると思ってんだ!w