いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「6度目の世界 はじまりの夢〜先輩は陰謀論好き?」清水文化(HJ文庫)

6度目の世界 はじまりの夢~先輩は陰謀論好き? (HJ文庫)
6度目の世界 はじまりの夢~先輩は陰謀論好き? (HJ文庫)

「お願い。今、六度目の滅びが迫っているの。一緒に戦ってくれない?」夢に突如現れた美少女は二風谷明司にそう告げた。夢能力の才能を持つ人間が集まるという聖ソムニア学園に入学することになった明司。夢に現れた美少女はその学園の先輩・星野美夜だった。世界を滅びから救うために夢能力で戦う少年、少女たちのドリームファンタジー


夢、酒豪……ふじm う、頭が……
という冗談は置いといて、清水文化先生の新作は夢の中で能力を使って戦う学園異能もの。
物語のベースとなる神話と地質学を結び付けてしまう辺りは流石の理系作家ぶりを見せてくれるが、いつもの作品とはちょっと毛色が違う。
ブコメしている……だと!? ラブ要素>>>薀蓄という作者としては異質の作品。しかもヒロイン候補が多く、すでに二人が主人公に惚れていて、いちゃラブかつハーレムの気もある。
今のところのお気に入りは、メインヒロインぽい美夜(才色兼備なのに思い込みが激しい)よりも、幼馴染みのハヅ姉かな。男勝りと言う触れ込みであの抱き着き癖と寝言はずるい。まあ、一番はウサ耳+網タイツで酒豪のちーちゃんですけどね。
それにしても、この手の主人公に二風谷(にぶたに)と名付けるセンスが素敵。名は体を表しすぎw
異能や学園のことは断片的にしか情報が出ていないのでまだなんとも言えないが、ラブコメをやるならあまり複雑にならないでもらいたいという思いはある。個人的には薀蓄の増量をお願いしたいが、まーた万人受けしなくなるか(^^;