いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「スクールライブ・オンライン3」木野裕喜(このライトノベルがすごい!文庫)

スクールライブ・オンライン3 (このライトノベルがすごい!文庫)
スクールライブ・オンライン3 (このライトノベルがすごい!文庫)

夏休み直前の攻城戦。激しい戦いの末に、城主ギルドとなった零央たち《心の欠片(フラグメンツ)》。しかし周囲の人々は、零央の実力、ギルドマスターとしての価値を認めず、微妙な雰囲気に……。様々なトラブルを通して、城主ギルドの責任、ギルドマスターとしての在り方を学んでいく零央だが、大型アップデートに隠された真実を知り――。大人気の新感覚・近未来学園×オンラインゲーム小説、第3巻はファン待望(?)の水着回(一部)です!


今回は夏休みの短編集。各話が長めだから中編集か? ラブコメ色の強いゆるめの中編二編と、思いっきりシリアスになるであろう次への序章の計三編。


いやしかし、零央は変わったねえ(しみじみ)
1巻の時はあんなに卑屈な少年だったのにねえ。とてもじゃないけど女性の胸の話題で右往左往できるようなメンタルではなかったのに、今や女性ばかりを侍らすハーレム城主ですよ。これも瀧先輩の修行?のおかげだな。……という冗談は置いといて、環境と自信というのは人を変える。零央の大きな成長と変化を再認識できたのが良かった。まあ、一緒にラブコメ主人公レベルも上がってたけど。鈍感が不自然過ぎるw
ただ、このシリーズは終盤の逆転劇がないと物足りなくなるとも感じた。
大食い対決では零央が意地をみせてくれるが、レベル差を覆す作戦とプレイヤースキルがあって、最後に気迫と根性があるから燃えるのであって、戦略なしの根性論ではちょっとね。その前にふざけ過ぎていた瀧とかいう先輩のせいで場の空気がカオスだったというのもあるが。先輩ちょっとは自重してください。
まあ、三話目でかなり大きい風呂敷を広げていったので、そういうシリアスは次に期待だ。