ジスタート王国の次期国王の座をめぐる騒乱を鎮圧するために、自軍を率いて出立したエレン。出向いた先で合流した【雷渦の閃姫】エリザヴェータの側に、行方不明だったティグルを発見する。しかしティグルは記憶を失っており、エリザヴェータの従者“ウルス”と名乗った。エレンのことも思い出せないという。その言葉にショックを隠せないエレンだが、おとなしく引き下がれるわけはない。だが、エリザヴェータもはじめての部下である“ウルス”を手放すつもりはなかった。戦姫同士の激突は避けられないのか。ジスタート国内の陰謀や思惑も加わり、ティグルの運命は嵐よりも大きな動乱に飲み込まれようとしていた。大人気美少女戦記ファンタジー、第９弾！
前回は出来事の割に静かな印象だったが、今回は大きな動きのない正真正銘の静かな回。
しかし、束の間の平和だからといって、相手がエリザヴェータでも自信が記憶喪失でも誰かの時と同じことをしているティグル先生には苦笑い。ティグルが戦姫と出会った＝落ちるのは予想どおりだったのだけど、手口も同じとはｗ
これを読んでいるとティグルとエレンの絡みが恋しいくなる。第二部に入ってから他の戦姫とばかり行動していて、しかも前回エレンと会ってしまっているから余計に感じるのかも。まあ、それでも久々にティッタがまともに出て来てくれたのが救いか。
と、なんだかんだで休息時間を堪能できたのは良かったのだが、それ以外の話が全然進まなかったは予想外。引っ張るなあ。その分、伏線だけはいっぱい張られていったけど。
ジスタートだけでなくブリューヌや周りに国にも戦火の火種が燻っていたり、魔物たちの動きが活発になっていたりと、戦乱の世に突入しそうな気配がビンビン。ティグルが未だ記憶喪失なことが、さらに不安が煽る。
次はいったいどこから戦争の火蓋が切って落とされるのか。とりあえず帰ってきてくれ、ティグル。君がいないと話が進まん。
絵師交代、いいと思います。
