いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ぶたぶたの本屋さん」矢崎存美(光文社文庫)

ぶたぶたの本屋さん (光文社文庫)
ぶたぶたの本屋さん (光文社文庫)

ブックス・カフェやまざきは、本が読めるカフェスペースが人気の、商店街の憩いのスポットだ。店主の山崎ぶたぶたは、コミュニティFMで毎週オススメの本を紹介している。その声に誘われて、今日も悩める男女が、運命の一冊を求めて店を訪れるのだが―。見た目はピンクのぬいぐるみ、中身は中年男性。おなじみのぶたぶたが活躍する、ハートウォーミングな物語。


何このラジオ俺得すぎる。すっっっっごい聴きたい!
そんなわけで今度のぶたぶたさんは、コミュニティFMの本を紹介するコーナーに出演。
毎度低くていい声だという説明のあるぶたぶたさんだけど、それが容姿とのギャップ以外で生かされたのは初めて? またまたぶたぶたさんが天職を見つけてしまったか。
全四編ある話は、ぼっち、引きこもり、イジメと、いつも以上に人間関係をテーマにした話が多かったが、相変わらず重すぎず軽すぎず最後にほっこりできる話で満足。特に後ろの二編はほんのり恋の予感も感じられて、自分好みだった。
ちなみにタイトルの「本屋さん」は完全におまけ。店は半分以上カフェだし、本の紹介もラジオでしてたし。とりあえずどんな職でも飲食関係の話題が入ってくるのがぶたぶたさんクオリティだ。