ゲームガルドと呼ばれる異世界に召喚され、『救世主』として迎えられた義弥と杏奈。攻撃力特化のゴスロリ美少女・シェリス、魔法特化の食いしん坊美少女・ティーナに、半人前のネガティブドラゴン少女・ダリルもパーティに加わり、勢いに乗る義弥一行。クエスト攻略禁止令が解かれ、新たに課されたクエストは……ネコ耳幼女を攻略せよ!? 「討伐系クエストだな」「救世主には分が悪いわね」「ちょ、ちょっと待ってくれ！」『攻略』の意味を取り違え、ネコ耳幼女の『討伐』を掲げるゲームガルドの住人たち。それを見た義弥たちは、湖に行ったり、ネコ耳が生えたり、世界を敵に回したり……？ さて、ネコ耳幼女を攻略しようか――！ 異世界なのにすっかり日常ラブコメ第４幕！
表紙のまんまの内容だった。
ケモミミを装備しているだけでなく、猫っぽい性格に幼女らしい無邪気さや素直さを兼ね備えたネコミミ幼女・ネアが所狭しと暴れまわる。実にあざといが、それに何の問題があるのか。かわいいは正義！ てか挿絵多くね？ｗ
それに子供らしい彼女のおかげで、義弥と杏奈が保護者モードになったのもラブコメ的に大きい。
甘やかしパパと教育ママの会話にニヤニヤ。杏奈さんはヤキモチを隠す気もなくなってきているようで、大変いい兆候。
そんな新キャラの登場とメインヒロインの台頭で、パーティーメンバーの影が一気に薄くなった。まあ、キャラクターの多いラブコメではありがちな状態だから仕方がない。でも、ダリルとティーナは冒険で役立ってた。シェリスは……ネコミミが一番似合ってたかな、ネア以外で。
また、全力のネア押しだったので、クエスト攻略は極めてあっさり。その分、現世界との繋がりの話が濃くなってきたが、こちらも謎だらけでスッキリしない。要するに頭脳労働係の義弥に活躍の場がなかったのが残念。彼の思考モード結構好きなんだけどな。
でも、どんどん周りがきな臭くなってきているので、救世主様の頭脳の活躍は次に期待しよう。
