いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ぶたぶたのおかわり!」矢崎存美(光文社文庫)

ぶたぶたのおかわり! (光文社文庫)
ぶたぶたのおかわり! (光文社文庫)

「ぶたぶた」シリーズの名物店が、再び登場!
とびきりの朝食を提供するカフェ「こむぎ」。秘密をひとつ話さなければいけない不思議な会員制の喫茶店。町の和風居酒屋「きぬた」。そして今回、新たに築地のお寿司屋さんとしても、ぶたぶたが大活躍! 山崎ぶたぶたは、今日もどこかであなたのために、料理の腕を振るっています。すこぶる美味しい、短編コレクション。


今度は寿司屋ですか。あの手で!w
と思ったら、過去の出てきた食べ物屋系の話のスピンオフ作品だった。寿司屋は最後の一編のみ。……結局握れるのね。
しかし、それよりも衝撃の事実が判明。ぶたぶたさん、あの身体で野球できるの!? バットはもちろんボールよりも軽いから打ったら……。
それはともかく、こういう後日談(とはちょっと違うけど)的短編集は凄く好き。総菜屋はちょっと記憶にないけれど、朝食が旨いカフェとアップルパイの喫茶店はよく覚えていたので、過去作の記憶も呼び起こされて二倍楽しかった。
そして、飲食店にいるぶたぶたさんは相変わらずの飯テロ力。本読むの深夜何だからやめて!w
一押しは朝食カフェのビスケット。普段、朝食を取らない自分でも「これなら」と思ってしまう。
人間ドラマは喫茶店の話。コーヒーの香りと共に、ちょっとビターな大人のコイバナが楽しめる。
いつもと変わらず、軽く楽しく美味しいぶたぶたワールドを堪能した。