いつも月夜に本と酒

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「魔弾の王と戦姫11」川口士(MF文庫J)

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉11 (MF文庫J)
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉11 (MF文庫J)

記憶を取り戻したティグルはジスタート王国にて新年を迎え、因縁浅からぬ戦姫たちと感動の再会を果たす。また、彼はジスタート王に謁見し、思い描く未来の甘さを指摘される。ブリューヌに戻ったときろで残してきた巨大な武勲が、決して彼を以前と同じままにはしておかない。王の言葉に、ティグルの胸中は大きく揺らぐ。一方、ブリューヌ王国ではレギン王女暗殺が企てられるも、未遂に終わる。だが、事件はそれで終わりではなかった。陰謀の背後に見え隠れしていた隣国ザクスタンが、剥き出しの野望をブリューヌに向ける。故国の窮地に、英雄となった若者はいま、再び大動乱にその身を投じようとしていた――最強美少女ファンタジー戦記、新章突入の第11弾!


第三部開幕!
不穏なオープニングinブリューヌを経て、シスタートでの新年のお祭りからスタート。
注目は戦姫全員とティグルが一同に会する初めての機会。
ここが初顔合わせのヴァレンティナ以外は全員攻略済みって、さすが俺たちのティグルさんや!w 中でもソフィーとエリザヴェータのデレっぷりが凄いことになってた。エリザヴェータはともかく、お姉さん的立場で一歩引いていたソフィーも陥落か。最後の砦・ヴァレンティナ一筋縄ではいかなそうな性格だけど、ティグルなら無自覚でなんとかしちゃうんだろうなあ。
そんな平和な時は、ブリューヌへ隣国ザクスタンが攻め入って早々に終わりを告げる。
といっても、今回は前哨戦でティグルやエレンに派手な活躍なし。魔物のちょっかいもなし。各国の動きを見せながら色々と伏線を張っていくのがメインだった。
一番の驚きは敵将の最後か。なかなか切れ者でティグルと真っ向から相対すれば面白そうと思っていたのに、前哨戦で使い捨ててしまうか。勿体ない。しかし、相変わらず中年男性のキャラ作りが上手い。
次はヴァレンティナのまいた種でティグルが窮地に?辺りからスタートかな。貴族や商人たちの腐り具合にティグルが必死になって守るべき国なのか疑問に思っているところに、追い打ちをかけられそうな展開になりそう。