いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ゲーマーズ!2 天道花憐と不意打ちハッピーエンド」葵せきな(富士見ファンタジア文庫)

ゲーマーズ! (2) 天道花憐と不意打ちハッピーエンド (富士見ファンタジア文庫)
ゲーマーズ! (2) 天道花憐と不意打ちハッピーエンド (富士見ファンタジア文庫)

美少女からのゲーム部勧誘を拒否し、相性抜群のゲーマー少女とは大喧嘩をかます――もはや完全に自業自得なぼっち高校生、雨野景太。そんな雨野と学園のアイドル、天道花憐をくっつけるため、ゲーム同好会を発足したリア充、上原だったが、なぜか自分のカノジョに浮気を疑われ!? 一方、天道は雨野のことが気になりすぎて原因不明の胸の痛みを発症中。
そして唐突に開催される〈総合テレビゲーム大会〉。科学と魔術こそ交差しないものの、遂にラノベ的な異能は覚醒する!!……主人公以外の人物の中で!
こじらせゲーマーたちによるすれ違い、未だ猛加速中!


2巻は急に短編集チックになったね。元々連載ものだからこちらの方が普通で、1巻が少々変則だったのか。
途中首を傾げるしかない謎のゲーム大会が挟まっていたけど、特殊なモブキャラのことは気にしないことにして、本題は五人の運命の糸が絡みに絡まったラブコメですよ。
今回は一巻後半の流れの延長で、大きな動きがなかったのでまったりムード(ラストは除く)
そんな中で最もイメージが変わったのが上原君。この物語は上原君が割食う話だと思っていたら、彼も大概だった。
結局こいつらみんながみんな面倒臭い!w
性格はバラバラなのにどうしてこうも早とちりの能力だけ揃いも揃って高いのか。特に卑屈ぼっちな二人は自分には自信がないのに自分の行き付いた答えには疑問を持たないのね(^^; だからこそ人間関係がこんがらがって、それでいて笑える作品になっているのだけど。
それともう一人印象が変わったのが、メインヒロイン(多分)の花憐。
1巻では初恋に戸惑う可愛い女の子だったのが、見事にアホの子化してる。頭脳明晰どこ行った? そんな彼女を追うのが今回一番楽しかったから良いんだけどね。
で、問題のラストですよ。
本当にサブタイトル通りになるとは……って「ちょっと間違えた」じゃねーよ! これは酷い(誉め言葉ではない)
理由は違えどテンパり癖のある二人なので上手くいきそうな気が一切しないのだが、次回どうなる?