いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「魔法少女育成計画 ACES」遠藤浅蜊(このライトノベルがすごい!文庫)

魔法少女育成計画 ACES (このライトノベルがすごい!文庫)
魔法少女育成計画 ACES (このライトノベルがすごい!文庫)

盟友リップルの行方を探しながら、「魔法少女狩り」としての活動を続けるスノーホワイトに、「魔法の国」の国の中枢たる「三賢人」の一人から呼び出しがかかる。指定された屋敷に赴いたスノーホワイトを待ち受けていたのは、高貴そうな雰囲気を身に纏った、幼い外見の少女だった。少女はスノーホワイトに、とある魔法少女の護衛を依頼するが――。
話題沸騰のマジカルサスペンスバトル、ますます絶好調!


祝アニメ化!
スタッフさん、原作絵順守でお願いしますよ。絵が可愛ければ可愛いほど幼気な子供と萌え豚共も恐怖のどん底に突き落せますからね(ゲス顔)



さて本編は、
こんなところで続くのか! しかもこんな続き方。流石の悪趣味だ(褒め言葉) この巻も前の『JOKERS』の続きだけど、『JOKERS』は事件に一区切り付いたからなあ。
そんな訳で続きもので、事件の全容や各陣営の思惑を匂わせながらというストーリー展開だったからか、今回はかなり大人しめ(死者数的な意味で)。開始早々、新魔法少女が葬られた時は何人になるのかと戦々恐々としたものだが。
その代りに精神的にじわじわ追い詰められている魔法少女多数。誰も事件の全容を理解していないので、誰と何のために戦っているのか曖昧な事がそれに拍車をかけている。中でもうるるの焦燥感とプリンセス・デリージュの悲壮感がツートップか。相変わらず人の負の感情を表現するのが本当に上手い。でもまさか、その対象がスノーホワイトにまで及ぶとは……。
各陣営の思惑や陰謀が渦巻いていてストーリーの続きは楽しみだが、ここでスノーホワイトまで病んでしまったら読者が一息つけるポイントがなくなってしまいそうで怖い。 いやホント悪趣味だw
JOKERS→ACESと来たから次はKINGかな? サブタイトル的に本章はQUEENまで続きそう。