いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「のうりん11」白鳥士郎(GA文庫)

のうりん 11 (GA文庫)
のうりん 11 (GA文庫)

木下林檎です。新しい年が始まりました。
岐阜に来て初めて迎えるお正月は不思議な風習がいっぱいで楽しいです。
大きな天狗の像にお参りしたり、田んぼで竹と大量のゼ●シィを燃やしたり、一緒に担任(41)も燃やしたり――
え? そんな風習ない? ……でも、やったわよ?
ねえ若旦那? やったわよね?……あら? 若旦那のお腹から、何かが…………ま、まさか若旦那、あなた、本当は――!!
シリーズ最大の衝撃! あのラブリーなマスコットに秘められた謎が明かされる、驚天動地の第11巻!!


パロディで笑い、農業学校や農作あるあるを楽しみ、最後は真面目に農業を考える。いつもの『のうりん』が帰ってきた感じ。
最近はお祭りで非日常だったり、話が農業から少し逸れていた上にシリアス色が濃い真面目すぎる『のうりん』だったりが続いていたので久しぶりの感覚。
今回のテーマは「種」。主に後半に品種改良や種苗メーカーの話になったのがメインだが、若旦那のやいちごの話も種と言えば種。主に下ネタ的な意味でw
その最たる話である第7限「とある農家の品種目録」が最も面白かった。
出てくる出てくるジョークありネタありの野菜の品種名。流石にネタでしょ?と思ってググったら、、、マジだった。種苗メーカーさんはこんなに茶目っ気たっぷりな品種名付けてるのか。検索して面白い名前を探しているだけで半日くらい時間を持っていかれそうで怖いわ。
それ以上にインパクトが強かったのがインパクト第8限「大農家になろう」。なろう小説の書籍化の現状を種に例えて弄る話で笑える。出てくる笑いは乾いた笑いと苦笑だが。最近のラノベの新刊情報を眺めていると、実際にこれに近いことをしてそうな出版社がいくつかありそうなんだよなあ、悲し事に。
次は林檎回か。終わりが近づいてきたようだ。