いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「Only Sense Online 白銀の女神 ―オンリーセンス・オンライン―」アロハ座長(富士見ファンタジア文庫)

Only Sense Online 白銀の女神 -オンリーセンス・オンライン- (ファンタジア文庫)
Only Sense Online 白銀の女神 -オンリーセンス・オンライン- (ファンタジア文庫)

【センス】と呼ばれる能力を組み合わせ“唯一”の強さを目指すVRMMORPG―「オンリーセンス・オンライン」
ゲーム攻略の最前線を目指すミュウは、β版では「白銀の聖騎士」と呼ばれチート級の実力を誇るプレイヤー。正式版がオープンすると、独自のハイスピードレベリングやBOSSのソロ討伐法をさっそく編み出し、一歩先を進むミュウだったが、行く先々で個性的なセンスを持つプレイヤーに出会ううち、“連携”の大切さに気づいていく――高難度ダンジョン挑戦やショップでの装備選びなど、攻略勢ヒロインたちの冒険と日常が描かれるもうひとつのOSO、サイド〈アサルト〉ストーリーが登場!!

本編主人公ユンの妹・ミュウが主役の外伝。
OSO正式版開始から、ミュウのパーティーメンバーが揃うまでの物語。



ミュウ目線でルカートとトウトビを愛でる話。キャラ小説。
まずは真面目委員長系のルカート。
あら、初心者だったの? 本編での落ち着いた様子からベテラン臭がしてたのに。本人の性格か。
若さに似合わない人間関係のバランス感覚や童話的なファンタジー好きな一面など、刺さる個性がいろいろ出て来て一気に好みのキャラになった。
お次は無口小動物系のトウトビ。
って、本編1巻で結構喋ってなかった? こちらはラブコメサブヒロイン風のベタな可愛さ。
ちなみに他のメンバーの扱いは軽め。
意外と関係の浅かったリレイとコハクはともかく、β版からの仲間だからミュウに安心して放っておかれている所為で存在感が薄いヒノちゃんはちょっと気の毒ね。
他の要素は、、、特にないな。
折角、色々なゲームの要素を取り入れているんだから、効率厨というかレベルアッパーのゲーマー・ミュウのプレイを突き詰めてくれれば面白かったんだけど。まあ、そんなマニアックでストイックな話は万人受けはしないよね。仕方ないね。でも、何かしらマニアックな要素がないと、戦闘シーンがあまり上手くないから、生産職という独自性がなくなった途端に普通かそれ以下になってしまうのよね……。
まあいいのよ、キャラ小説だから。