いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「英雄都市のバカども2 〜女神と漢たちの祭り〜」アサウラ(富士見ファンタジア文庫)

英雄都市のバカども (2) ~女神と漢たちの祭り~ (ファンタジア文庫)
英雄都市のバカども (2) ~女神と漢たちの祭り~ (ファンタジア文庫)

英雄の末裔が住む街リキュールに住む何でも屋・モルト。彼の仕事は、街の平和と困っている人の笑顔のため、そして何より目の前の家賃のため、街で起こる厄介事を解決することだ。ある日は、令嬢のペットを捜しに好敵手のサシャと地下水道へ飛び込み、またある日は遺跡から発掘された謎の「兵器」に追い回され…。それでもなお、酒が原因で家賃に窮するモルトに、家主の娘リッツは、とある祭りへの出場を言い渡す。それは―街一番の“漢”を決めるため、裸一貫で危険な地下神殿に飛び込む「漢祭り」(ポロリもあるよ)。浴衣姿の女性陣が見守る中、モルトが出会ったのは…本物の女神さま!?

馬鹿者たちが集まる街が舞台の痛快ファンタジー第二弾は短編集。連載ものだからこの短編連作形式が本来の姿。




おっぱい、裸、変態、裸、おっぱい……童貞をこじらせたような話ばかり詰め込みやがって! くっそ面白いじゃねーか!!
バカバカしい話に報われる時と割食う時の差が激しいヒロイン・リッツの扱いと毎度の飯テロ描写が花を添えて、2巻も最高に面白かった。



以下各話毎(おっぱい指数、裸指数、変態指数を5段階で評価していあります)





第一話『果てしなく透明なただ一つの純粋な願い』
内容:ガリ勉根暗少年がひたすらにおっぱいを追い求める話。おっぱい5・変態1
綺麗なタイトルに涙で終わるラスト。イイハナシダッタナー(錯乱) オチが残酷すぎる!www 
少年特有の潔癖さとこだわりが仇となる悲しいお話。どんなに強く願っても、どんなに一生懸命努力しても叶わない夢もあるんだなって……





第二話『職業:女体さすり』
内容:女体さすりを生業にしている男にモルトが弟子入り。おっぱい1・裸3・変態3
なんて素晴らしい職業なんだ……って騙される奴がいるかボケ!
なんだかんだで遊んでそうなモルトがなんでこんなに童貞力高いんだ?
最後の挿絵の迫力が秀逸。





第三話『追跡と追撃と』
内容:富豪のお嬢様の下から逃げた“ペット”をモルトとサシャで追跡。裸1・変態5
お嬢様の口ぶりから結末は容易に想像できるけど……
ど う し て 挿 絵 に し た
ピーちゃんが気持ち悪くてドン引きwww
それはそうとサシャが可愛い。こんなになったら容易に正体ばれそうなものだけど。思い込みって怖いね。



第四話『お祭り前夜と占い師』
内容:モルト、お使いで当たら有名な占いの館に。変態1
今回唯一大人しい話。一冊の丁度中間で一旦箸休め的な。
それプラス、第二話で酷い目にあい、この後も酷い目にあうリッツ嬢に向けた作者の罪滅ぼし(多分)




第五話『開催、漢祭り』
内容:漢祭り前編。裸5・変態4
こ れ は ひ ど い(もちろん誉め言葉
「バカたちが集まる街の男の祭り」で想像するものがそのまま出てくる阿呆なお祭り。
本作もアサウラ作品らしく今回も至る所で食べ物の描写が差し込まれているが、ここのソーセージバーガーが一番旨そう。肉汁吸ったパンがズルい。




第六話『祭りの後に残りしもの』
内容:漢祭り後編。女神降臨。おっぱい2・裸4・変態2
裸族な女神さまとか「最高」以外になんと表現しろと。
そんな女神さますら動転させるモルト他3名の変態力に抱腹絶倒。絵を想像したら「おぞましい」という言葉しか出てこないもんなあ。
昔の祭りはそんなに絵的に素敵な神聖なものだったのね。どうしてこうなった……。




第七話『女神の座、モルトの場所』
内容:1年間帰れなくなってしまった水の女神さまの住居探し。おっぱい2・裸3
モルトなら毎日鑑賞するためにアパートの裏に水槽でも作りそうだけど。
しかしこの女神さま、浄水器要らずじゃない。一儲けできそうだけど。そういうことは冗談でしか言わないのがモルトの、この町の良いところなんだろうな。
第六話といいこれといい、ライ君は流石に初心すぎる。彼こそキングオブ童貞だw