いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ゲーマーズ!4 亜玖璃と無自覚クリティカル」葵せきな(富士見ファンタジア文庫)

ゲーマーズ! (4) 亜玖璃と無自覚クリティカル (ファンタジア文庫)
ゲーマーズ! (4) 亜玖璃と無自覚クリティカル (ファンタジア文庫)

星ノ守千秋にとって、家族以上に大事なネット上の恩人――《ヤマさん》。その正体が宿敵、雨野景太だと気づいた時、彼女の本当の初恋が始まってしまう――「……やっぱり……自分……変えたい……かも……です」全てを明かすことを決意した千秋だが――。
一方、ゲーム初心者の亜玖璃は雨野のせいでDLCの虜に!?
アバター装備によって、なんやかんやでデータ化した上原君が照れたり頬を赤らめたりしてくれるとしたら、どうです?」
「課金装備を下さいっ、あまのっち! 一万円で足りる!?」
やはりゲーマーたちの青春ラブコメはまちがっている!


前回の引きから千秋が恋愛モード一直線!などと単純な様相にならないのが、この面倒くさい子たちの青春群像。
千秋はコミュ症ぼっち少女なので、肝心なところでヘタレるのは予想通り。が、その結果、妹が参戦してくるのは予想外。今でも大概なのにまだ絡ませるのか(困惑)。しかしベタ惚れの花憐といい亜玖璃といい、雨野の好感度は高さはなんなんだ。ラノベの主人公か?w
それに反比例して巻を追う毎に残念度が増し好感度が下がっているのが上原君。
当初は板挟みで気の毒だと思っていた上原が、今や関係をこんがらがらせる諸悪の根源なってる!? 君が亜玖璃だけを見ていれば、今回は変なことになってないぞ。彼女ほっといて他に構い過ぎだ。これはナンパ浮気野郎のレッテルも仕方ありませんわ。
もう一人残念度が増していってるのが花憐。でも彼女の場合はそれが全部可愛い方向に行っているので、多くのニヤニヤを提供してくれる。ただ、雨野と一緒になるとナチュラルに惚気て周囲と一人身読者を攻撃してくるは困りもの。チッ
今回も人間関係がさらに複雑怪奇になっていて面白かった。ニヤニヤと苦笑いで頬が忙しいシリーズだ。