いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「姫さま、世界が滅ぶからごはん食べ行きますよ!」おかざき登(MF文庫J)

姫さま、世界滅ぶからごはん食べ行きますよ! (MF文庫J)
姫さま、世界滅ぶからごはん食べ行きますよ! (MF文庫J)

ごく普通の高校生・飛露騎の元に、ある日突然異世界からやってきた姫・ロフィーナ。聞けば彼女は「気分が沈むと世界を滅ぼしてしまう」という厄介な力を持つせいで、世界を追放され、転々としながら生きてきたという。
しかし飛露騎たちの世界には、人を異世界に追放する技術は無い……ということは、ロフィーナが落ち込むと世界が終わる!? 世界滅亡の危機を前に、飛露騎たちは――「世界はもうダメね! だから美味しいものを食べに行くわよ!」
世界滅亡より今日の晩ごはん! とても美味しく心温かな最後の晩餐、はじまります。

気分が落ち込むと世界を滅亡させてしまうという傍迷惑な体質のせいで、異世界から現代日本に飛ばされてきた姫・ロフィーナが、一般市民の高校生・飛露騎の家に居候するラブコメディ。みんなでわいわいお食事するのがメイン。ちなみに両親が長期出張で不在で、お隣の幼馴染みとそのお姉さんが何かと世話してくれて、料理が得意な男子高校生は決して「ごく普通」の高校生ではないw



凄まじい飯テロ力。
元々飯テロに定評のあるおかざき先生が本気かつ趣味全開で飯テロラノベで書いたら、そりゃこうなるよ。
作者の本気度(趣味度)を感じられるところが二つある。
一つは、お店の料理なところ。料理が得意な飛露騎の家庭料理も出てくるが、あくまでメインはお店の料理。プロがしっかり手をかけていて、それなりのお値段がするものなんて旨いに決まってるじゃないですか。小説だからそれを表す表現力がないと美味しそうに感じられないが、そこはもちろん文句なし。金目ヤバい。金目はヤバい。
もう一つは毎回お酒が出てくるところ。メインキャストは高校生なのでもちろん飲んでいないが、幼馴染み姉の碧と姫のお付のヴヴで呑み交わしている酒がそれはもう旨そうなこと。必ず酒と料理との組み合わせの妙が表現されているのもにくい。
ただ、そこに力を入れ過ぎてしまったからなのか他の要素は割と雑。姫周りの理由付けはゴリ押しで進めていくし、世界の危機は危機っぽくないし。まあ、姫が気落ちする原因だけしっかりしていれば話としては綺麗にまとまるから良いのか。姫と一緒で、細かいことは気にしないで飯を楽しめってことだね。
大変腹が減りました。はー、金目食いたい。