いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア6」大森藤ノ(GA文庫)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア6 (GA文庫)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア6 (GA文庫)

「戦う乙女達の束の間の休息! 海水浴ならぬ湖水浴やー! 」
【ロキ・ファミリア】都市外へ!
遠征を終えたアイズ達は迷宮(ダンジョン)第二の出入り口を探すため、港街メレンを訪れていた。下心丸出しの主神に振り回されながらも青い湖に癒される少女達。しかし異邦より現れた船が波乱をもたらす。闘争と殺戮の女神が統べる【カーリー・ファミリア】。ティオネとティオナの悪しき因縁。不穏な影が暗躍する港街で、双子の姉妹は忌々しき過去と対峙する。
「闘争の行く末──それが見たいのじゃ」
これは、もう一つの眷族の物語、──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】──

唐突で必然性のない水着回。まったく、、、ロキ神GJ!!
唯一ビキニタイプじゃないのにアリシアが一番エロい不思議(口絵)


本編主人公ベルは初の不在で、外伝主人公のはずのアイズも脇役のアマゾネス姉妹メインの外伝第6巻。姉妹の過去が語られ二人のキャラが掘り下られる褐色姉妹ファン垂涎のエピソード。二人のファンがどれだけ居るのかは知らないがw
先日の本編10巻が非常にストレスが溜まる展開で、それを一切解消出来ないまま胸糞の悪いまま終わってしまったのは記憶に新しい。そして今回も大変胸糞悪い展開、悪い方悪い方へと流れる双子にフラストレーションが溜まる一方。元々、自分勝手な神たちに人間たちが振り回されるシリーズなので平穏なことはないのだが、それにしてもと思わせる道中だった。
でも今回は最後にきっちり振り払ってくれた。神々の思惑が入り組んでいて勧善懲悪とはいかないけれど、気に入らない連中をぶん殴って黙らせていく単純明快で爽快な結末。やっぱりダンまちはこうでないと。あ〜、スッキリした。
こうして改めて姉妹をそれぞれの個人として認識した感想としては、戦績も人の器もティオナの方が一枚上手かな。心の余裕って大事よね。ティオネが勝っているのは胸だけねw
アイズファンとしては少々の物足りなさは否めないが、姉妹愛とファミリアの結束が感じられる良い話だった。何より本編がアレだったのでスッキリ読み終えられたのが大きい。