いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「神話大戦ギルガメッシュナイト III」翅田大介(HJ文庫)

神話大戦 ギルガメッシュナイトIII (HJ文庫)
神話大戦 ギルガメッシュナイトIII (HJ文庫)

星一郎を巡ってじゃれあうディーナと刀羽華の姿は既に日常と化していたが、3人の協力体制は功を奏し、神格の回収は順調に進んでいた。そんな中、新たなる挑戦者《獅子座》を顕現神格とするベルナデット・リエーブルと《狼座》を神格とするマリオン・ルシェールが現れる。しかし、その戦いは《屠龍の神弓バン》の『聖楔者』花春蕾の登場により決着はつかなかった。積極的に星一郎に接近してくる春蕾には何らかの背後関係や事情があるようなのだが。
神話再編バトルファンジー第3弾!!

あれ? こんなにライトな作品だったかな。もう少し堅いイメージだったんだけど……と思って2巻の自分の感想見返したら、前からこんなんだったわw
二人で張り合って星一郎を(ラブコメ的な意味で)攻め立てるようになったディーナと刀羽華に加えて、新ヒロインの二名を加えてハーレムラブコメ路線驀進中の第3巻。
その新ヒロインの一人がエロゲーオタチャイナ娘・春蕾。2巻のクレージーサイコレズほどのインパクトはないものの、なかなか酷い(誉め言葉)。軽快すぎる口調とオタネタ満載の台詞で色々と台無しにしていく(多分誉め言葉)。その彼女の軽口に女系家族ゆえにある意味女慣れしている星一郎の軽妙な返事が冴える二人の掛け合いが今回のハイライト。
ちなみにもう一人の新ヒロインは正統派子犬系幼女さんが一服の清涼剤の様だった。周りが変態ばかりだがガンバレ!(表紙・挿絵は見なかったことにしたい。幼女だって言ってるだろうがボケがぁ!)
肝心の本題は進んでいるような進んでいいないような……。戦闘シーンはちゃんと盛り上がるけど、メインのはずの『摩天の夜宴』はおざなりな感じが。最早ラブコメが本題だからいいか
続いてるけど、続き出るのかは大いに不安。5日夜でも読書メーター一番乗りには苦笑い。まあはっきり言って今この表紙では売れんわ。