いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「絶対城先輩の妖怪学講座 九」峰守ひろかず (メディアワークス文庫)

絶対城先輩の妖怪学講座 九 (メディアワークス文庫)
絶対城先輩の妖怪学講座 九 (メディアワークス文庫)

絶対城を頼り四十四番資料室を訪れた、「狐憑き」に悩む女子学生、葛木葉子。こっくりさんの儀式でお祓いを行う絶対城に対し、葛木は「笑わせないでよね!」と言い放ち、真怪秘録覚書『狐』の資料と共に姿を消してしまう。
突然の事態に動揺する一同。しかし、何故か礼音は葉子の声に聞き覚えがあった。声を頼りにして、お祓いと同じ日に礼音が巻き込まれた事件を調べ始めると、海辺のリゾートホテルで開催されるマジックショーに辿り付く。そこで待ち受けていたのは――。

あらすじがなんか微妙に違うな(^^;



今回の敵は『狐』。
大掛かりなフィールドワークに大立ち回りが多かったここ最近とは打って変わって、事件も相手の強さと悪意も控えめな回だった。そういえば通常営業を濃くやるって予告してたんだった。
でも、化かしのプロ『狐』を相手にした化かし合い、種も仕掛けもあって悪い言い方をすれば人を騙して解決する絶対城と杵松のやり口と、よく似た手口で攻めてくる『狐』との対決は、知識+科学vs妖術+マジックと言った感じで切り口が新鮮で面白かった。絶対城も杵松も中々の狐っぷりだったけど、作中でも言ってるとおりド素直な礼音がいるから引き立っている。礼音はかわいいなあ(半分褒め半分呆れ)
さて、進みそうで進まないお二人さんの仲の方は、、、
ちょっ織口先生!? 恋愛は中学生みたいって公式で言っちゃったよw
一大決心した礼音の特攻で進んだはずなのに大して変わった気がしない、この先もあんまり変わらないんだろうなと予感してしまうのが「中学生みたい」な所以だろう。でも老マジシャンが二人の間にいい空気を感じてたみたいだし、実は大きな前進だったのかも(願望)
ラスボス『白澤』の影をちらつかせたところで次回へ。……タマ;;