いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック」葵せきな(富士見ファンタジア文庫)

ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック (ファンタジア文庫)
ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック (ファンタジア文庫)

修学旅行を経て、新たな関係へと踏み出した二組の恋人達。心機一転、爽やかなラブコメ路線に転向したいところだが――(も、もう“カノジョ”じゃなくて“元カノ”なのよ、私!)(雨野君、もう一度だけ、交際申し込んでくれないかしら)
グズグズと引きずりまくる、安定のポンコツヒロイン。
その隙を突いてここぞとばかりに動き出す、恋する乙女達。
「だって自分……ケータとこうして過ごす日常、手放したく、ないですし」「今この時もセンパイを連れ込める暗がりを探してますからね」混沌とした状況の中、近づくクリスマス。
そして聖夜――ある恋に「作られた奇跡」が、舞い降りる。

バックアタック=《背後にそっと這い寄られる月刊》ってことか……なんだその月刊w
それはさて置き、超弩級の衝撃のラストを引き継いだ巻にしては思いの外静かな巻だった。
誰かが深く落ち込んでいたりはせず(亜玖璃は少し怪しかったけど)、二組とも付き合ってる時と態度も距離感もほとんど変わりもせず。別れ話を切り出した理由が理屈はなんとなく分かっても、潔癖すぎて感情が付いていかなかったもの大きいかも。
何だか変に落ち着いてしまって動きのない中、一人気を吐いて動きまわていたのが心春。景太を励まし、花憐にアドバイスし、自分を殺して姉にお膳立てまでして……間違いなく心春ちゃんがこのシリーズで一番いい子でいい女だわ。2巻続けて株爆上げ。某校の生徒会長は伊達じゃない。そういえば笑いどころも大体心春絡みだった気が。ネタはいつものアレだけど(^^;
衝撃のラストにもいつもの様なキレがなかった。でも、花憐には地味に効きそうではある。ポンコツヒロイン天道さんに逆転の目はあるのか?