いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン IX ―フォース・スクワッド・ジャム 〈下〉―」時雨沢恵一(電撃文庫)

レンのリアル・小比類巻香蓮との結婚を目論むファイヤこと西山田炎の誘いに乗り、“結婚を前提としたお付き合い”をかけて戦うことになった第4回スクワッド・ジャム。
是が非でもレンに勝利したいファイヤは、打倒LPFMのために編成した結託チームに、ボス率いるSHINCを取り込むことに成功する――。
MMTMとの壮絶な“高速バトル”を潜り抜けたレンたちは、ついにSHINCのメンバーと相まみえたのだが、そこにファイヤ傘下のチームが突如現れ……。
銃声と硝煙とほのかな恋心が入り乱れる第4回スクワッド・ジャム、いよいよクライマックスへ!


レンとファイアの行く末が決まる運命のSJ4後編。
兎にも角にも熱(厚)かった。
書きたいシーン全部盛り、と言わんばかりの銃弾が所狭しと乱れ飛ぶ濃い内容。おかげさまで、まー分厚いこと。
前半は大口径の銃がわんさか出てきて、車に列車に馬にレンにと高速バトルも随所にあって、味方も敵もどんどん数が減っていくド派手バトル。
LPFMがSHINCと手を組んでも大劣勢のやきもき展開の中、颯爽と助けに来るシャーリーさんマジイケメン。その所為でまた一つ、道を踏み外してしまったが。でも、エピローグからするとリアルには好影響、なのかな? エピローグと言えば彼女の分もあってよかった。一押しキャラなので。あれ、シャーリーは気付いてなかったけど、相手は気付いてたのだろうか。
後半はショッピングモール内でのハンドガン限定バトル。
こちらは人対人のドンパチということで、好勝負と因縁の対決が目白押し。まさか怪獣映画まであるとは思わなかったけど。408頁の挿絵のシュールさといったらw
心残りはシャーリーがあれだけ頑張ったのにピトvsシャーリーが実現しなかったことと、ZEMALがヒャッハーしてくれなかったこと。統率のとれたマシンガンラバーズの皆さんのコレジャナイ感は異常。にっくきファイアは、、、エピローグであんなに綺麗なオチを付けられたら毒気もなにも抜かれますわ。
かなりやり切った感が出ているのだけど、続きはあるのだろうか。短編集の構想はあるみたいなので、気長に待ちますか。その前に今年出なかったキノをですね……