いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「KB部 (2)」新木伸(MF文庫J)

いつもの放課後。いつもの部室。皆で膝を付き合わせての、いつもの執筆タイム。「KB部」で京夜は自由に物語を紡ぎ、創造する時間を楽しむ。「オレたち原始人だった!」「ええ。はい。はじまり人間ですねー」「オレたち海賊になった!」「宇宙海賊っていう案もあったんですけど」好きに小説を書いたり読んだりできる部「軽文部」の放課後はいつもにぎやか。京夜は今日も、彼女たちとの物語を綴る。2巻では、海賊や原始人、異能力者になってしまう部員たち!いつもどおりの「GJ部」ほか、1話4ページの短編を36話収録!ゆるふわ4コマ小説、ときに想像は時空をも超えて――。


GJ部リニューアルのKB部、第2弾。
地球規模の異能バトルが始まったり、海賊になったり、ギャー〇ルズになったり、なのにGEφはなかったり……。あちこち手を出してはやめる様子に、発売が1ヵ月伸びたこともあり、ネタ切れなのかなとちょっと心配になる。これだけ長く、多く書いてきたら、どんな話でも「これ前にやったような」と既視感に襲われるんだろうなあ。
そんなわけで中盤は迷走感が漂っていたけれど、前半のデートに、後半の作中作GJ部でのラブい一対一にと、恒例のローテーションがラブコメ成分大増量でニヤニヤ度が高くとても良かった。
KB部のデートの方は、紫音さんとプリクラも羨ましいが、僅差で綺羅々と図書館デートが一押し。スカート姿で清楚な綺羅々。ありだ。
後半のGJ部の方は、断トツで恵ちゃん。グルーミング強すぎる。
今回は、ゆったりまったりできる話が少なかったので、次はいつもの調子に戻ってくれるといいなあ。