いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン プログレッシブ5」川原礫(電撃文庫)

ソードアート・オンライン プログレッシブ5 (電撃文庫)
ソードアート・オンライン プログレッシブ5 (電撃文庫)

《黒ポンチョの男》との危険な邂逅を経て、《アインクラッド》第五層を突破したキリトとアスナ
「二十四時間、必ずわたしの目が届く場所にいるのよ、解ったわね!」
ふとしたことから、奇妙な同居生活を送ることになった二人が次に挑むのは、《パズル》だらけの第六層。
そして二大ギルドの均衡を揺るがす《ぶっ壊れ》アイテム《フラッグ・オブ・ヴァラー》の扱い、扇動PK集団の脅威。数々の問題を抱えながらも、二人は第六層の連続クエスト《スタキオンの呪い》に挑む。その先で悪意に満ちた《罠》が待ち受けているとは知らずに――。

SAOPにしては薄いなと思いつつ扉を開くと目に入ってくる(上)の文字。なるほどね。



5巻はコンセプト・パズルな第六層攻略編の上巻。
様々なパズルが二人をおそ……ってないな。キリト先生、パズルの解法まで記憶してるのか。ベータのやり込み量もだけど記憶力もハンパない。
まあ、そんなことよりアスナさんですよ。
すでにもう本編と比べても遜色ないデレっぷり。
それを象徴するのが乱発していた謎の擬音台詞。「ぱくちっ」とか「うにいいい――!」とか、あざといと同時に食い意地はってんなとw それを含めてキリトと言動が似はじめて来ている。その内顔まで似てくるじゃないか? 夫婦は不思議と似てくるって言うし。
そんなわけでパズルはサックサク、アスナはデッレデレで、デートで来たテーマパークでパズル系のアトラクションを仲良く楽しんでいるカップルにしか見えないという。本人たちが楽しそうだと、読んでいるこちらも楽しくなる。
……これ一応デスゲームですよね? 冷や水を浴びせられた事件も、さらに二人の絆を深め、アスナの壁をまた一枚壊すことに貢献してしまっている現状では自信がなくなってくるw でも、PK(人の悪意)を話のメインになるよりも、クエスト攻略やアスナ攻略(もしくは逆のキリト攻略)がメインの方が嬉しいので、今回くらいのバランスは大歓迎。
上巻とあってやり残しが沢山あるので、次はちゃんと「攻略」してくれると思う。