いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ゲーマーズ!10 天道花憐と不意打ちアップデート」葵せきな(富士見ファンタジア文庫)

ゲーマーズ!10 天道花憐と不意打ちアップデート (ファンタジア文庫)
ゲーマーズ!10 天道花憐と不意打ちアップデート (ファンタジア文庫)

真音とのボスバトルをクリアし、自分に足りない恋愛観を自覚した雨野に訪れるバレンタイン。ぼっちには本来縁遠いイベントのはずだが、女子の知り合いが出来た今年は事情が違う。
「去年とはチョコ『ゼロ』の重みが段違いすぎる!」
びびるぼっち。そして頭を抱えているのは彼だけではなく……
「私にはもう分かりません。自分の能力も…チョコの定義も」勝手に追い詰められて心が折れかけているポンコツ、天道花憐。
そんな相変わらずの足踏みを続ける二人を尻目に、一人密かな意識改革を進行させていく人物。彼女の決意と行動が今、勘違いに彩られた恋愛模様を大きく『上書き』する――!

前回登場の魔王がのさばるシリーズ第10巻。
魔王はある程度覚悟はしていたけど、妹までか……。
5人だけだと停滞しそうで、焚き付けるキャラが必要だったのは分からなくもないけど、この姉妹である必要性は今回も感じられず。伏黒姉妹は作品の雰囲気にそぐわないという思いを強くしただけだった。今更、多少のいい人アピールされてもねえ。役目はほぼ終わったと思うけど、花憐のやる気からしてまだ出てきそうだなあ、はあ。
そんなわけで今回は、バレンタイン回だったのにも関わらず主要メンバーの影が薄く、コノハの告白と最後だけ読めばいいんじゃないかな?という内容。このまま心春ルートをひた走るのがハッピーエンドに最も近い気がしている。感性が遠い花憐と近すぎる千秋よりよっぽど相性良さそうなんだもの。
ああ、それともう一つあった。ここに来てやっと明かされた亜玖璃の苗字。
その苗字ということは実姉はもしかしてアレ? で、親戚が伏黒姉妹……亜玖璃の人生結構なハードモードだな(^^; グレていないだけでも賞賛に値するかもしれん。
何はともあれ、五人というか三人の関係性が動き始めたので次回は楽しみ。
ところで今回なんでサブタイトルに花憐が入ってるんだろう? 毎回最後まで読めば「あー」と思うのに、今回は全く分からない。