いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「アクセル・ワールド23」川原礫(電撃文庫)

アクセル・ワールド23 -黒雪姫の告白- (電撃文庫)
アクセル・ワールド23 -黒雪姫の告白- (電撃文庫)

第四回《七王会議》の場で、白のレギオンの正体をついに暴いたハルユキたち。
しかしその代償は大きかった。黒雪姫と四人の王は、白の王ホワイト・コスモスの罠により、無限エネミー・キル状態に陥ってしまう。レギオンマスターを救出するため、ハルユキたちは最凶最悪のエネミー《太陽神インティ》討伐に挑む。
一方で、己を捕らえる死の罠、そしてオーキッド・オラクル=若宮恵との思わぬ再会が、黒雪姫の心に影を落とす。「……頼む……今夜は、私と一緒にいてくれないか」
黒雪姫の口から語られる、彼女の出生の《秘密》とは……!?

最近は読む前に前巻を読み返さないと、何をやっていたか覚えていない(^^;



6〜7割はハルユキと黒雪姫がイチャイチャしてただけ。生身で。
弱った女の子に請われるままお風呂に同衾に、なんて羨ましいだ、ハルユキくん。根が真面目な二人なので真剣な話をしていることが多いし、途中でVR会議が挟まったり、明かされた出生の秘密はヘビーだったりで甘々って感じではなかったが、珍しくがっつり“かわいい黒雪姫分”が補給できたので大変満足。
物語として重要なのは、多くの情報が開示された黒雪姫出生の秘密の方なんだけど。あと、後半にオーキッド・オラクル救出作戦で共闘したローズ・ミレディーが呟いていたあれこれ。ミレディーのはBBの根幹部分がさらっと明かされていって驚いた。いつもは無駄に説明過多なのに、何故こういう時ばっかり。
ただその時に、やたらとSAOとの繋がりを匂わせていったんだけど、これはどうだろう。ちょっと匂わせて「おっ」と思わせてくれるのは好きでも、やりすぎるはちょっと引くなあ。作者の中ではSAOとAWを同一の物語と捉えているんだろうか?
これまた珍しく区切りよく続いたので、次こそインティに挑むのか、はたまたまた遠回りするのかは分からないが、この巻の内容を忘れる前に出てくれるとありがたい。