いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「おいしいベランダ。 スミレと6粒のチョコレート」竹岡葉月(富士見L文庫)

栗坂まもりは、イケメンだけどベランダ菜園マニアの亜潟葉二とお隣さんで恋人どうし。
マンション改装も終わった冬。張り切って新たにスミレをベランダ菜園にお迎えしたまもり。バレンタインにこの花を活躍させる計画でわくわくする一方、友人の湊と周の間には不協和音が!
……湊ちゃん、わたしに何かできることはないかな? 友人のために心を砕くまもり。
一方で、見守る葉二には仕事の転機が訪れ――?
ベランダ菜園に2つの恋の嵐が巻き起こる、大人気シリーズ6巻!


表紙の右の子が湊ちゃんかな。美人さんだ。で、真ん中の好青年は誰だ? アガタサンがこんな にこやかな顔する筈がない!w

マンション改装と引っ越し騒ぎを経て、やっと日常に戻ったシリーズ第6巻。
「ベランダ菜園に2つの恋の嵐が巻き起こる」となっているけれど、まもりと葉二は順調そのもの。むしろ、まもりからのスキンシップが増えていてラブラブ度が増している。
一方、本当に嵐だったまもりの友達・湊と周の不和は、湊がまもりに言う(主に愚痴)情報しかないので、話のメインにはなっていない感じ。年齢性別的にどうしても葉二目線で読んでしまうのも、そう感じる理由なのかも。こういうことに大きく動揺しなくなったまもりの成長と、二人のお付き合いの安定感が増していることを感じられる方が嬉しい。
嬉しいと言えば、葉二2回目の栗坂家訪問の顛末。
ついに最強のラスボスみつこさんが折れた! あのラブラブクッキングの様子を聞かされたら、あてられますよねー。帰り際の玄関でのやり取りが、青ざめる葉二は面白いし、業腹みつこさんは面白いしで最高。
これで二人の仲も盤石かと思われたラストに、また離れ離れの気配が! もう一つの恋の嵐は次回ってことか。
前回はドタキャン回避だったけど、今回二人はどんな選択をするのだろう。次巻が待ち遠しい。