いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「幼馴染で婚約者なふたりが恋人をめざす話2」緋月薙(HJ文庫)

熟年夫婦だけど新米恋人なふたり、普通の恋愛を学ぶ!?
“恋人として"手を繋ぐことに成功した悠也と美月。
近すぎる距離感と仲の良さは相変わらずだが、ステップアップを望む二人は次なる目標に悩んでいた。
そんな折、美月の兄・伏見伊槻が帰国するとの知らせが!
資産家ながら恋愛結婚をした伊槻夫妻から、普通のカップルのノウハウを学ぶべく、お泊り会まで決行した成果やいかに……!!
悠也と美月が「許嫁」から「婚約者」になった過去のエピソードも交え、自覚なしバカップルの恋仲進展物語、第2弾が登場!


生まれながら許嫁で関係も良好、高校生にして熟年夫婦のような二人が”恋人”を目指して奮闘するラブコメ、第二弾。
恋人として手を繋ぐをクリアーした二人に待ってしたのは、、、停滞だった。
そらそうだ。それ以上のことは禁止事項以外すでに全て経験済みなんだから。
しかし、これを倦怠期と呼ぶのは言葉への冒涜ではないか? 彼らの世界と現実では「倦怠期」という言葉の意味が違うんじゃないかと、真剣に悩みそうになるわw
というわけで予想通り、いや予想以上にベタ甘だった。状況説明やキャラ紹介がなくなれば甘さが濃くなるとは思っていたけれど、想定を遥かに超えてきた。
どの場面を切り取っても甘いのでどこがどうと言うのは難しいが、あえて挙げるからスキンシップ。幼馴染みの遠慮のないスキンシップに、恋人っぽい恥じらいが混じることで甘さが数倍に。挿絵も完璧でイチャイチャを堪能させてもらった。表紙が膝枕で挿絵がビューネくんってなんだそれ。最強かよ。
あと印象に残ったのは嫁・美月の兄夫婦。少女漫画を地でいく馴れ初め話のニヤニヤ度はかなり高い。やっぱりツンデレって良いですよね。
面白かった。甘さを求めて買った本が想像以上に甘かったんだから、もちろん大満足。
次回、夏休み編。夏の開放感が二人を……ないな。この二人なら思いがけないところから甘さを供給してきそう。



登場人物一覧が欲しい。
2巻にしてはキャラが多く、人や場面によって苗字だったり名前だったり呼び方が変わるので、シーンによっては誰が誰だかわからなくなる。