いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第106回全国高校野球選手権大会 第14日

勝戦
関東第一(東東京) 1-2 京都国際(京都)(延長10回タイブレーク


9回まで両チーム譲らずのゼロ行進。タイブレークで2点を先制した先攻の京都国際が関東第一の反撃を凌いで初優勝。おめでとうございます。

よく言えば投手を中心とした守り合い。悪く言えば貧打線。お叱り覚悟でぶっちゃけると飛ばないバットの弊害がモロに出た塩試合。
投手力B・守備力A・打力Cのチームと投手力B・守備力A・打力Dのチームが戦って、打力が少し上だったチームが順当に勝っただけの試合で、申し訳ないがどこにもドラマを感じなかった。決着が延長タイブレーク。しかも決勝点が押し出しフォアボールではね。。。
京都国際に終盤少しのミスは出たが、1点が致命傷になる試合展開の緊張感の中でほとんどミスがなかった両チームの守備は本当に素晴らしい。そこだけ切り取れば全国大会らしいレベルの高い試合だった。しかし、他に目を向けると全国大会の決勝戦がこれでいいのか?と思わずにはいられない。
今日投げた4人の投手は間違いなく好投手ではあるけれど、あくまで高校生レベル。それこそ松坂や藤波や大谷みたない誰が見ても怪物、プロ入り間違いなしみたいなレベルではない。なのに全国大会の最後まで勝ち上がったチームの打者たちが完全に力負けしている状態。はっきり言って異常だ。これでは投手と打者であまりにも不平等。スポーツとして正しい姿ではない。


このバットを導入した大人たちに問いたい
「この試合を視て全国の野球少年たちは高校球児に、その先のプロ野球選手に憧れますか?」

投手をやれる子は一握りだと考えると、小さな子が野球をしてが楽しい瞬間というのはヒットを打てた時が大多数だと思うんだ。憧れるのはやっぱりホームランだと思うんだ。今はそれを奪われた状態になってしまっている。
それに、これだけ起きている熱中症対策はなあなあなのに、ほとんど起きない危険なピッチャーライナーばかりを気にするのはナンセンスだ。そんなこと言ったら多くのスポーツが出来なくなるぞ。
一生懸命戦った球児たちには申し訳ないが、このまま続けたら野球人口の低下が加速度的進みそう、そんな暗い未来が見えた決勝戦だった。