 | 紅~ギロチン 片山 憲太郎 集英社 2006-07 by G-Tools |
駆け出しの揉め事処理屋・紅真九郎にきた一通の電話。それは、商売敵である悪宇商会からの勧誘だった。一度は応じた真九郎だが、最終課題に出されたのは、なんと暗殺計画への参加。標的となるのは、一人の病弱な少女。真九郎は当然のごとく拒否し、交渉は決裂。そして暗殺阻止へと動き出す。しかし、踏み込んだ闇はあまりに深かった。立ち塞がる悪宇商会の殺し屋・斬島切彦。その恐るべき刃は、真九郎と紫の仲までも引き裂き、さらなる窮地へと追い詰める……！
現在の日本よりかなり治安の悪い日本を舞台にした話。
だけど、真九郎の思い出なのかの授業参観、あれはない。いくらなんでも酷すぎる。
これは女たちの熱い戦いの物語
ストーリーの中心で悩み苦しみ凹んでいる主人公真九郎はおまけ（マテｗ
今回もキャラクター（特に女性陣）の描写が素晴らしい（と言っても出てくる男は真九郎とやられ役の２人だけだが）
紫の無垢さや芯の強さ、銀子の静かな怒り、夕乃の暴走気味な言動、新キャラ切彦のイカレっぷり。
そして普通の男がその場にいたら戦慄しそうな女の戦いが怖い怖いｗ対する真九郎のありえないほどの鈍感ぶりはちょっと(^^；
そういう日常部分が前作以上に良かっただけに、戦闘はどれも一方的で前回ほどの緊迫感や真九郎の吼える場面がないのが少し残念。でも今回は敵が強すぎたから、次回以降の布石としては十分すぎるほどのインパクトはあった。今後の真九郎の成長に期待ということで。
あと前回の事件を解決した事で紫の出番は少なくなるのかと思ってたけど、メインは真九郎の苦悩ながら今回も二人の関係が鍵になっていて、今後もこの二人の関係を軸に進んでくれそうで一安心。
敵らしい存在も見えたし、真九郎のまわりの女性陣との関係も気になるし、続きが楽しみなシリーズだね＾＾
〜どうでもいい話〜
表紙の絵で「〜ギロチン〜」の初めの「〜」がいい位置にあって、真九郎の髪の毛（寝癖）に見えるのは私だけ？ｗ
