いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



くじびき勇者さま 誰が小娘よ!? (HJ文庫)

くじびき勇者さま 1番札」清水 文化(HJ文庫)
オンライン書店ビーケーワン:くじびき勇者さま 1番札

「くじびき」で運命を決めるという大陸最大の宗教「ソルティス教」の見習い修道女メイベルは、実はくじびきが大キライ。それでも好きな研究や魔法の訓練に明け暮れながら、それなりに平和な日常を送っていた。だが、同じ見習い修道女のパセラと買い物に出かけた街中で、くじ運最悪の剣士ナバル、軽薄な近衛隊長クラウとともに、異教徒によるテロ事件に巻き込まれて……。

どり〜む・まいすたぁがイマイチ面白くなかったので、期待半分不安半分くらいで読み始めたら・・・うん、これは面白かった。やっぱりこの人の描く主人公はツッコミじゃないと。各所に雑学が散りばめられていたのも、いつも通りで読んでてなんかホッとした。おまけにあとがきもいつも通りw


この作品は何と言っても主人公メイベルに尽きる。ミリィ8割とユメミ2割を足したようなキャラで、多少万能すぎるところはあるけど読んでいて非常に楽しい。
封建社会が舞台なのに本来厳かになる場面でも全く重くならないのもらしくて良かった。
脇役達(特にパセラが)も個性的で魅力があっただけに、旅立つと出てこなくなるのが少し残念か。この先仲間が増えないと、噛合わない夫婦漫才が繰り広げられるんだろうなぁ。
気象精霊記の続きが読めなくて悶々としている人にはかなりオススメ。万人受けするかと聞かれると微妙だけど(^^;