いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



暗闇にヤギを探して〈2〉 (MF文庫J)

暗闇にヤギを探して 2穂史賀雅也MF文庫J
オンライン書店ビーケーワン:暗闇にヤギを探して 2

本格的な夏が始まろうとしていた。草加合人は、相変わらず毎日お昼をミリオン先輩と一緒に過ごしていた。ある日、二人は生徒会室で古びた写真と植物の種を見つける。写真の裏には学校内の地図が書かれていて、「ここに植えてください」とあった。「こういうの、運命っていうのかしら」と言う先輩と一緒に、合人は種を植える。翌日、合人は突然先輩に誘われてプールに行くことになる。泳ぐのは苦手なのに。しかしそこでおかしな女の子と出会い、合人はまたしてもゆっくりと奇妙な出来事に巻き込まれていくのだった。優しい変人(?)たちの不思議な物語、第二弾です!


んー・・・中途半端
前回あった不思議な感じが薄れてしまい、よくある鈍感少年×複数の女の子のラブコメに。
前向きになった千早先輩とか、嫉妬する千早先輩とか、むきになる千早先輩とか、千早先輩はニヤニヤするほど可愛かったんだけど・・・見所はそこだけな気が・・・
以下、ネタバレ大有りの文句たらたら感想。
恋愛もののテンプレに従うのはいいが、問題はそこにどう味付けをするかのはず。千早先輩の秘密、ツンギレ幼馴染風子着ぐるみ、結局かませ犬だった新キャラまひるの能力など色々と味付けしようとしている風ではあるが、何一つ効果的に使えていないので、それぞれに何の意図があったのか分からない。また今回の重要アイテムの種と一緒にあった過去の写真が女の子同士だったことも特に意味のないまま終了。好みで変わった設定を付けるのは一向に構わないが、ちゃんと活かしてくれないと伏線を張るだけ張って放置されたような嫌な感じがするだけ。
しかも終わり方も中途半端。結論が出たような気がするものの、はっきりとは答えてはいない。続けられるけど終わっても問題なさそうな微妙な終わり方。

で、続くの?終わるの?どーなんの?