いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



バニラ A sweet partner (スーパーダッシュ文庫)

バニラ A sweet partnerアサウラスーパーダッシュ文庫
バニラ―A sweet partner

閑静な街で相次ぐ狙撃事件。それを追う警察の捜査線上に二人の女子高生、海棠ケイと梔ナオが浮かび上がる。次第に追い詰められ行く彼女達は手にした銃とパートナーだけを信じ、一寸先すら見えぬ逃避行を開始する。たとえ誤った道であったとしても、迷うことなく彼女たちは足を進めていく……。

前作の『黄色い花の紅』の世界観をそのままに、心に傷を持つ二人の少女達の戦いを描く。


面白くなかったわけではないけどなんか違う。んー、ちょっと期待しすぎた面もあるかもなぁ。
少女のガンアクションものは好きだし百合も大好物なので基本的に好きな系統の話ではあるのだけど、ピントが合ってないというかなんというか。キャラは良いし場面場面も素晴らしいんだけど、全体的に見るとアンバランス。女子高生がガンアクションというギャップが売りなんだろうけど、世界観があまりにもリアルすぎて思春期の少女達を描く作品としてはそぐわないような気が。世界観を少しぼかすか、少女達の外面的な背景(何故銃が上手く使えるかとか)をちゃんと説明して少女達の方をもう少しリアルにすればバランスが取れたのかなぁ
デビュー作『黄色い花の紅』の多すぎた銃の説明が削ぎ落とされたのは良かったけど、物語のバランスは前作の方が良かった気がする。