いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



七姫物語(2) 世界のかたち (電撃文庫)

七姫物語 第2章高野和電撃文庫
オンライン書店ビーケーワン:七姫物語 第2章

今ではない時代、ここではない場所。
そこでは、七つの都市が先王の隠し子と呼ばれる姫君を擁立し、国家統一を目指して割拠した。その中の一人、野心に満ちた大嘘つきの若者、テンとトエに担がれ、七宮カセンという都市国家を統べる姫となった少女カラスミ。名もなき市井の人であったはずの彼女が、姫としての道を歩み始めた時、世界が静かに動き始めた……。

四宮との争いの後、カラスミが空澄姫ではなくカラカラとして過ごすつかの間の休息。


雪深い冬のカラスミの成長記で嵐の前の静けさといった感じ。春になる前に終わるとは予想外だった。刊行が年1回くらいなのにこの超スローペースなのか(^^;
内容の方は冬の祭での話で後半は事件も起こるけど、雪景色の街と穏やかなカラスミの一人称語りのためか、とても静かで優しい雰囲気。そんな中で街で何人かの大人達と出合い成長していく優しくて素直なカラスミの姿がこれでもかと丁寧に描かれているのが魅力(そのせいで話があまり前に進んでないんだけどw)
この穏やかな雰囲気が好きなんだけど、さすがに次は戦争なんだろうなぁ